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エッセイ本を締めくくる36ヵ月めのエピソードは【毎日note】#41

来月出版するKindleエッセイ本「果報をさがして 沖縄移住記」を締めくくる、36か月目のエピソードを書いている。
これは、毎月、北海道の「あさひかわ新聞」に連載していて、いつもなら毎月15日ころが締め切りだけれど、36話目(ぴったり3年分)を収録して10月15日に出版したいので、いつもよりずっと早く書いている。

今だから言うけど、沖縄移住記をひとつにまとめて出版しようと準備を始めたころ、私は転職活動をしていて、採用されたら、このエッセイ本は、「これから新しい旅立ちです!」てなかんじで晴れやかに締めくくろうと思っていた。汗

しかし、そうは問屋が卸さない。みごとに転職に失敗。
あれー。どうやって締めくくろうと考え直すことになった。

(でもあれがあったから、この毎日noteを始められたのです)

心機一転、自然豊かな北部から、那覇に引っ越して新たなスタートを切ります!という締めくくりは、なんだかきれいにまとまりすぎな気もしたけど、事実になるならそれでよかった。しかし現実は、さして大きな変化もないままの、締めくくり。かえって、言葉の並べ方によってきれいにまとめようとしている自分がいる。

うそは書かないけど、きれいにまとめるのは、なんだかヤラセっぽい。

住みたいところに移住したからといって、ものごと何もかもうまく行くわけじゃない。「思うようには運ばないけど、だけど…」ってことを、リアルに伝えたい。

毎日毎日、書いた文章を暗記するほど読んで、足したり削ったり繋げなおしたり…

以下、抜粋。

・・・約三年前、由布島で働く私はまだ「沖縄に暮らす」ことに不慣れで、緊張していた。マリンスポーツも、釣りも知らない。西表島という、沖縄の中でもさらに特殊な環境に暮らせる幸運を得ながら、その機会をうまく生かしきれずに、三ヶ月の短期バイトを終え、本島にやってきた。たどたどしい足どりで、今に続く私の沖縄生活は、やっと始まった。
一年目の文章を読み返すと、私は沖縄を自分の外にあるもののように、どこかよそよそしくとらえていて驚く。今の私はもう、一年目の頃のように、自分を観光客のようなものだ、などとは思わない。・・・

否が応でも、3年間の総括的な文章になるだろう。新聞で読んでくれてる方には、連載の終わりみたいに見えるだろうけど。

まだこれは、確定ではないです。

表紙はできたけど、中身が定まりきらず、うんうん悩んでいる、過程の記録でした…

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