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心の筋トレ

私は学生時代、運動部に属したことがない。

辛い筋トレも、地道な反復練習も、怖い先輩と上手に付き合うことも、後輩を指導することも、チームで行動することも、みんなで喜んだり悲しんだりすることも、全部すっ飛ばして大人になった。

「運動部」と書いたが、アルバイトやサークル、何かしらのコミュニティにも置き換えられるかもしれない。

社会人になって、指摘や注意を受けることに最初は耐え難かった。

周りと協調することも頭になかった。

今思えば、社会人になるまで他者との関わりを身につけてこなかったツケが回ってきた状態だったと思う。

じゃあ、チームプレーの運動部に入ってればそうならなかったのか、というと極端な気がするけれど、何か得られるものがあったかもしれない。

協調性や周囲への気遣い、多少の理不尽への耐性、目標を立てて挑戦すること、などなど。

世の親が子どもにスポーツを習わせるのはそんな理由もあるのだろうか。

私は繰り返し指摘を受けたり、周りのお手本にしたい人を観察することで、だんだん会社という集団でのあるべき姿や、考え方が身に付いてきているところだ。

心の筋トレだと思った。

辛いけど、繰り返しトレーニングすることでだんだん強くなっていくイメージ。

一度で何か変わるわけじゃないけど、教わったこたをその通りやってみたり、繰り返してみたり。

言われたことを、意味不明でもとりあえずやってみる、即行動する、これも会社では求められる場面は多い。

そういう反射神経は、知識や思考ではなく、身体的なトレーニングの中で身につける感覚なのかもしれない。

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