読書log#5 わたしは何ができる / 僕は13歳、任務は自爆テロ。
この本は、2017年に発行されている。
かなり前からこんな本がある、ということは知っていたが、どうしても読む気になれないでいた。
正直、あまり知りたくなかった。世界のどこかで紛争が起きているということはぼんやりと知っていたけど、詳しく知ってしまったら、きっと罪悪感を抱えながら生きることになってしまう気がして。
何に対して?
勿論、たまたま優しい両親と、素敵な友達と、教育の機会に恵まれてぬくぬくと生きていることに対して。
どう足掻いても生きづらい環境から抜け出せない子たちがいるのに。
読んでる間も後ろめたさがあった。
テロの起きる原因とか、止めるための方法とか、わかりやすく説明してくれているのに、
自分は結局何もしないから。
私は、自分の好きなことを仕事にしたい。
今までたくさん本を読んできた。
みんな言ってた。
自分のやりたいことを見つけましょう、自分らしく生きよう、本当になりたい自分は?……
これは嘘だったの?
いや、嘘ではない。でも、この本の作者とは、世界を見る目が根本的に違うんだ。
正しいとかそういうんじゃないんだ。
この本の意見はこう。
私は、前者を信じたい。というか、そのほうが多数派だと思う。
でも、後者に逆らって生きるのも、なんか引っかかる。
じゃあ、NGOとかで働く?
でも、危険な場所に行きたくない。銃弾や爆発で死ぬなんて嫌だ。
でも、誰かが危険に晒されているのも嫌だ。
わがままだろうか。
わたしはなにができる?
あなたならどっちを選びますか?
社会を深く知ろうとするのって辛い。
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