ひとりのすゝめ
1人は寂しい?怖い?
いいえ、1人も楽しいです。
ここではぼっちを極めて十数年の瞳ひとりさんにお越しいただき、ぼっちの魅力について聞いていこうと思います。
瞳ひとりさんの紹介
入寮してから1年以上、1人で生活を続ける。
学外、学内に友達は居るが、自分の時間がないとストレスで死ぬ。
人が苦手で、新歓の時に人酔いして途中退場する。
パーソナルスペースが広く、すぐ近くに仲良くない人が来ると強い不快感を覚える。
小学校の時は休み時間を図書館で過ごし過ぎて出禁を食らった。
ぼっちになったきっかけ
それではここからひとりさんにバトンタッチして身の上話をしていただこうと思います。よろしくお願いいたします。
ひとりさん:よろしくお願いいたします…!
Q, そもそもなぜ人が苦手なのか?
難しいですね…。これにはいろいろあるんですけど、私元々すごい人見知りなんですよ。幼稚園のときはまじで静かだったし、小学生になってからも人と話すのが苦手でした。それに女子は苦手なんです。あの「空気読んで?」みたいな空気も、秘密の話とか、いちいち気を使うことが嫌で、本当に気の合う人としか付き合いませんでした。
でも中学の時は結構友達がいて、休み時間とかよくしゃべってましたね。あの頃は人見知り克服してました。女子とも普通に話してたし、まあ中学の女子がみんないい人だったってのもあります。
高専に入ってから私はちょっと変わりました。寮に入ったんですけど、寮ってもう実質家じゃないですか。学校で友達がいるのは全然いいんです。だけど、寮でも人付き合いがあるって嫌だな…って。家は休むところです。人と付き合うのって、まあ人それぞれだと思いますけど私の場合すごく疲れるんですよ。気の合う子なら別にいいんですけどね…。
それに私の性格的に一人の時間が無いと死ぬんですよ…。寮内で中学の時ほど気の合う子もいなかったし、じゃあ一人でもいいかなって。無理して誰かと付き合うよりも一人を選びました。こういうマイペースなところ、直さなきゃいけないな…とは思ってるんですけどね(笑)
Q, では、別に人全般が苦手、というわけではないんですね?
そうですね。気の合わない人と居るのが苦手なだけです。だから、もし中学の友達が寮に居たら毎日一緒に居たと思います。
でも、やっぱり一人の時間ないと精神的に死にますね…。
ぼっちの魅力
Q, 一人の時間ってどうやって過ごしてますか?
休みは映画観たり、本読んだりしてます。あとは出かけたりとかかな。
とにかく、相手に合わせなくていいので好きな時間に起きて、気が向いたら出かけたりしてます。一日中部屋着でも別に何も言われないし。
平日は夜遅くまで起きて、仕事片づけたりしてますね。
Q, 一人で寂しくないんですか?
うーん、そんなに。一人でも楽しめるコツを知っているからかもしれないです。デメリットよりもメリットの方が大きいし、寂しい、って思うことはあんまりないですね。twitterやってるのも要因の一つだと思います。
寂しくなったら適当にスペースとか開きますし。
twitterやってなかったらまた話は違ったかもしれません(笑)
Q, 一人でも楽しむコツ…?とはなんでしょうか?
一日の中に小さな楽しみを見つけることです。一人でも楽しめるように生活を作ればいいんです。いい例だと、コーヒータイムを作るとか。
コーヒーと甘いものあればそれだけで私は満足ですね。
あとは散歩。散歩って、自分で好きなルートを選べるじゃないですか。一人で過ごせる楽しみを体現していると思います。私は夜の散歩が好きなので、夜に一人でぶらついてます。それに、一番の利点は音楽を聴けることなんですよ。まあもちろん歩きイヤホン?はだめなんですけど…。ついついやっちゃいますね。それに、誰かと一緒に居たら曲聴くって出来ないじゃないですか。これも一人でしか出来ないことです。
好きな曲聴きながら、好きなルートを歩く。誰にも構わなくていい。話さなくていい。好きなものを見て、好きな時に帰る。最高ですね。ぼっちライフで一番の楽しみだと思います。
Q, ぼっちの魅力を簡潔にお願いします
1、気を使わなくていい
2、好きな時に好きなことが出来る
この2点ですかね…?
これに気付けたら、1人は怖くないです。
それから自分らしく居れるのも大きいですね。友達の前で猫を被っているのであれば、自分をさらけ出すいい練習になるかと思います。
社会の「ぼっち」に対する評価について
Q, 社会の「ぼっち」はいけない、という考えについてどう思いますか?
全くもって馬鹿らしいです。
誰が、「一人はいけない」なんて決めたのでしょうか?
学校でも、「ひとりちゃんもお友達と遊んで来たら?」と先生に言われたことがあります。
「なぜ、誰かと遊ばなければいけないのか?」
もちろん社会生活を送るうえで、人とのかかわりは大切です。人間の本能としても、集団生活は太古から私たちの体に刻み込まれていると思います。
でも、私は休み時間は好きなように過ごしたい。誰かと外で遊ぶのが一人で読書をするより良い事なのでしょうか?
いいえ。個人の好き好きです。まだ、ハブられたとかなら話は変わってきますが、私は自分から一人を好き好んでいるだけです。
ちゃんと人と関わるときは関わって、自分の時間は大切にする。
これが徹底できなければぼっちライフは楽しめません。
Q, 社会に一言お願いします
「放っておいてください」
質問コーナー
Q, ぼっちって言う言葉がネガティブに聞こえます
私もそう思います。でも、別にいいんじゃないですかね。
私も自虐でよく使いますし。
周りの人に構うことはありません。
Q, ぼっちって逃げじゃないですか?
ものは言いようです。でも、好き好んでぼっちになったとしてもやっぱり人はどこかで他人と関わらないと生きていけません。
ある意味逃げ、と受け取れるかもしれません。
「俺は一人で生きていける!他人は必要ない!」って言ってる人とかもいます。そんなことはないです。社会はいわば、沢山の歯車がかみ合っている機械のようなもので、歯車は一つだと動きません。
人間が一人で生きていけるのなら、社会なんて必要ないですし。
ぼっちを宣言している奴は皆ツンデレです。中にはぼっちでも全然生きていけるぞ!っていう人もいるかもしれませんがそんなのごく少数です。
皆、「ぼっち」という要塞に閉じこもってるだけで、心の奥底では訪問者を望んでいると思います。私だってチャットの通知が来たら「ああ、1人じゃないんだな」って嬉しくなります。
でも、「逃げ」って他人が決めつけるのは間違っています。
それをお忘れなきよう。
そろそろ終わりの時間ですね
え、もうそんな時間なんですか?!
早かったなあ…。話したいことの半分も話せてませんよ(笑)
余談ですが、私の将来の夢は一人でバックパッカーをすることです。
気の合う人が居たら一緒に行くのもありだけど、気の赴くままに一人旅、したいですね。
え、最後に世界のぼっちに一言?うーん…。
一人を恐れることはないです。それよりもどれだけ楽しめるか、が大事だと思います。私の好きな名言を貼っておきます。
それでは良いぼっちライフを!
本日はこのような場を設けていただき、ありがとうございました。
ひとりさん、ありがとうございました。
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