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メジャーとインディーズ

阿佐ヶ谷書院という出版社名を決めて神保町にある取次のJRCに新規取引についての相談というかお願いに行ったら、取引正味、支払いサイトについての話と今回の書籍について、またこの先の予定について、そんなやりとりがあって、あっさりとオッケー。もっと厳しい審査などあるのかと思ったんだけど。

JRCを通すことによって、トーハン日飯などの取次にも卸すことができるし、アマゾンにも卸せるし、形的には日本中どこの書店にも阿佐ヶ谷書院の本を届けることができることになったわけだけど、やっぱり一般的な出版社とは立場はちょっと違うことには変わらないわけで。

ぼくはインディーズのレコード会社で働いていたこともあり、音楽業界での出来事を出版業界にあてはめて考えたりすることも多いんだけど、一般的な出版社をメジャーだとすれば、阿佐ヶ谷書院みたいなところは結局インディーズなんだといまでも思ってる。既存の一般的な出版社以外から出る書籍のことは、自費出版、自主制作、同人誌、ミニコミ、zine、いろんな呼び方があるけど、阿佐ヶ谷書院については、インディーズって言葉が自分の中ではいちばんしっくりくる。

メジャーとインディーズ、何が違うかというと、トーハン日販と直接取引しているかいないかということ。ここだと思う。メジャーな出版社はやっぱり取次にどかんと入れてあとは取次が勝手に配本してくれたりもする(必ずしもそのやりかたがいいとは思っていないけど)。インディーズの場合はそういうのもほとんどないので、どうしても初版の刷り部数は少なくなってしまう。でもまあ、これからの時代、音楽業界がもうメジャーとインディーズの境界なくなってきているように、出版業界もそうなっていくんじゃないかなとも思っている(一部もうそうなってきているけど)。実際、メジャーな出版社でも、書籍の初版の刷り部数はどんどん減っていってるからね(もちろん著者や企画によるけど)。

そんなわけで、とりあえず2014年に井生明・春奈&マサラワーラーの共著による書籍『南インドカルチャー見聞録』を出版することに。








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