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日記 音ゲーの光明

昨日の日中は全然上手くいかなかった。
かろうじてトイレ掃除と洗い物、洗濯をしたくらいで、何かを「できた!」と思えるような成果はなかった。
曇りに曇っていたから気分もどんよりし、遮光カーテンを閉め切って横になっていた。

夕方になり、在宅勤務の夫から提案があった。
ゲーセンの近くのファミレスで在宅(残業)をするから、私はゲーセンで音げーをしてきたらどうか、と。
それで気が済んだらファミレスにいる夫と合流して夕飯を食べよう、という話だった。
カフェやファミレスでの「作業」に飽き飽きしていたのもあって、それはいいかもと思った。

一緒にファミレスまで行き、夫は店内へ、私は少し先にあるゲーセンに向かった。
6,7年くらい前、ゲーセンの音ゲーにハマっていた。
「チュウニズム」という名前のゲームだ。
元々は友達が教えてくれたゲームだが、友達以上にハマってしまった。
ここ数年は引っ越しを機にゲーセンに行くことがなくなり、音ゲーからも遠ざかっていた。
この前久しぶりに、ちょっとやってみるかという感じでプレイした。
そうしたら、なんというか、大げさだが「今、生きてる!!」という感覚になったのだ。
こんなにも生き生きしていると自分で感じるのは久々で、驚いた。
ゲーセンでやる音ゲーは結構手を振り回すのもあり、さらにアドレナリンがドバドバ出ている感覚もあって汗だくになった。
音ゲーをまたやろう。
下手くそになってしまった腕をまた磨こうとその時決意したものだが、日々の陰鬱な気分に浸っているとそんなことは忘れてしまう。

昨日は夫の提案でゲーセンに行くことができ、本当によかった。
3クレ分(300円分)やった。
1クレで3曲遊べるから、9曲プレイできた。
以前やっていた時に得意だった曲や好きだった曲を見つけては、プレイに集中した。
やっぱり面白い。
素直に、捻くれずに「楽しい」と思えた。

鬱状態だとかつて好きだったことを忘れてしまうことが多い。
今の不調や将来への不安、過去の嫌な記憶ばかりが頭に浮かぶ。
しかし頭をよくほじくり返してみると、そういえばこれが好きだったな、あれが得意だったなということがいくつか出てくる。
ほじくり返して終わり、ではなく、ちょっとやってみる。
すると、また今の自分にぴたりとハマることもあるのだ。

また音ゲーを頑張ってみよう。
社会的にはなんにも役に立たないかもしれないが、やってみよう。
音ゲーのいい点は、やればやっただけ上手くなる、成果が出るところだ。
それをかつての自分は知っている。
努力が裏切られないのは勉強と同じだと思う。
頑張っても裏切られるようなことは今の私には難しいから、まずは裏切らない音ゲーをやりたい。
今より上手くなろう。

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