上塗りされていく私の記憶
昨日は好きなゲームシリーズの楽曲ライブがあり、都会のほうまで行ってきた。
体調が不安定で行けるかどうかかなり心配だった。
前日病院で睡眠剤を1錠追加してもらったおかげで熟睡できたため、当日もわりと体調がマシなほうだったから行くことができた。
一緒に行く夫が私の体調を気遣って電車移動ではなく車を運転してくれたから、私は会場までほぼ座っているだけでよかった。
グッズの物販も、私はファミレスで休んでいて夫が列に並んでくれた。
ライブは、正直選曲に偏りがあってうーん……という感じだった。
シリーズを全部履修してないから知らない曲があったのは仕方ないにせよ、やっぱり偏りもあったように思う。
会場の出口で、知り合い数人に会った。
話をしてみると、ライブ良かったとみんな言っていた。
私たちが行ったのは昼公演だったのだが、知り合いはみんな昼夜どちらもチケットを買ったという。
ライブは2時間で、夜公演は2時間後だった。
その頃には疲れがかなり出てきていたから、私と夫はお喋りもほどほどにして車に戻った。
道が混んでいたりして、家に着くのに2時間くらいかかった。
その道中、やはり色々と考えてしまった。
知り合いの人たちはみんな昼夜通しで行くなんて、元気でいいなあと思った。
自分はこんなに疲れてしまって、悔しい。
ライブを純粋に楽しめていたのも羨ましかった。
どんどんネガティブ思考が加速していった。
ライブやイベントや旅行、何をやってもものすごく疲れる。
疲れが、楽しかった瞬間のことを上塗りしていく。
記憶として残るのは「疲れた」、ただそれだけ。
何をやっても疲れるんだったら、何もしないほうがいい。
でもそれって生きてる意味あるか?
悲しくなり、車中で泣いた。
どうしてすぐネガティブ思考にはまるんだろう。
それも苦しくてさらに自分が嫌になった。
涙を重ねるたび、生きていく自信がなくなる。