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ただの捻くれだった

精神科を転院し、昨日が初診日だった。

穏やかな、中年の男性の先生だった。
色々と質問をされ、それに答えていった。
40分くらいの診察時間だったろうか。

最後のほうで先生から分析をされた。
「あなたは自己肯定感が低い。それは幼少期の体験のせいではないかと思う」と。
その先生は、自己肯定感が低い人は幼少期にしっかり親などから認めてもらえなかった、愛されていなかった説を普段からよく唱えているらしい。
だから私もそういうことなのではないか、と言われた。

母親もうつ病で長く患っていると言ったせいだろうか。
しかし母は私が中学生になるまで専業主婦だったし、専業主婦時代は病院には通っていなかったと思う。
虐待や無視されたような記憶もない。
ふつうに愛されて幼少期を過ごしたと思う。

だから違和感があった。

先生は、書類上病名を書かなければいけないこともあるけれど、実際とは違いますからね、というようなことも言った。
それは暗に、あなたはうつ病ではないですよ、という意味が込められていたと思う。
ただ、自己肯定感が低いだけ。
そういう診断を(暗に)下された。

うつ病じゃないならないで別にいい。
だが、幼少期の体験……というのが引っ掛かる。
そして、自己肯定感が低いだけなのに約10年ぐずぐずやっている自分がさらに嫌になった。

幼少期の体験は変えられないから、自己肯定感を高めるためにこれからの自分を認めていきましょう、と先生は言った。
私にそんな体験があったのか、本当のところはわからない。
そこが不明瞭なまま、自分を手放しに認めていくのはすごく難しいような気がしてしまう。

とりあえず、病気ではなくただ捻くれているだけだということはわかった。
以前からそんな気はしていた。
病気でも障害でもなく、思考の捻くれなのだ。
甘えているだけ。

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