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旅行で大切にしていること

学生の時に益田ミリさんの『47都道府県女ひとりで行ってみよう』を読んで、私の学生生活は予想より忙しいものとなった。
私も47都道府県制覇したい!と思って、バイトをしては旅行に繰り出す日々だった。
結局学生のうちに回れたのは43都道府県。
それでもかなり頑張ったと思う。

益田ミリさんのこの本で一番よかったのは、「旅行だからって無理しない」ということ。
せっかくの旅行に来たのだからその土地の名物を食べなきゃと気負うと疲れるから、お弁当やお惣菜を買ってホテルで食べてもいい。
そういうようなことが書かれていて、私は旅に出ようと思ったのだった。

貧乏学生旅行だから18きっぷを使う機会も多く、わりとタイトなスケジュールを組んでいた。
だから食事は名物じゃなくてもいいと割り切ることもできた。
私自身食べ物の好き嫌いが多くて名物が食べられそうもないことも多かったから、益田ミリさんの本に救われる気持ちだった。

学生時代から約10年経って、間にうつ病になったりして旅をしない期間が長かった。
旅好きの夫と出会ってからはまた旅をするようになって、益田ミリさんが書いていたことが身に染みるようになってきた。

旅行だからって気が進まないのに無理して名物を食べたり、観光地に寄ったりしなくてもいいんだと、再び思う。
学生の頃は観光地には隈なく出向いていたけれど、今はその時の気分と相談して行くか決めている。
夫が興味のある分野の観光地に無理してついていく必要はないなと思うから、車で待っていたりする。
その時の疲れ具合や精神状態によって旅程を変えることもある。
そして絶対名物を食べなきゃとは今でも思わない。

自分の体と心に素直に従って、無理しないことをモットーにしたら大分楽になった。
最近は特に、タイトなスケジュールを組むのは体力的にきついなあと思うから、ゆるゆるな旅程を心掛けている。 
   
『47都道府県女ひとりで行ってみよう』は今も私のバイブル的な本。
久しぶりに読み返してみようかな。

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