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鍛えないと目減りする、語彙

明らかに自分の持っている語彙が減っていっているなと感じる。

高校、大学とよく本を読んだ。
主に小説。
1ヶ月15冊読んでいた時期もあった。
その時書いていたブログを読み返すと、我ながら面白いこと書いてるじゃん、と思うことがある。

昨日ツイッターでちらと見た、本を読んでわからない単語をノートに書き出しているという写真。
その中に「塗炭の苦しみ」という単語があって、あ、そういえばと思ったのだった。
高校生の頃、学校がつらくてつらくてそれをブログによく吐き出していた。
あまりにもつらいから、つらさを表す単語をあれこれ使って書くようにしていた。
その当時何かの小説で読んだ「塗炭の苦しみ」を覚え、よく使っていたのだ。

就活をきっかけに鬱状態になり、小説が読めなくなって10年が経った。
エッセイなどの軽い本は少しずつ読めるようになったが、小説はまだ読めない。
その間に私の語彙力は低下した。
「塗炭の苦しみ」なんて、忘れていた。
10年間塗炭の苦しみを使ってもいいくらい苦しんでいたというのに。

やはりインプットの量は大事だなと思った。
無理して難しい言葉を覚えて使う必要はないが、知っているのと知らない(忘れている)のでは人としての深みが違う気がする。
読書をよくしていた頃に比べると格段にインプット量が違う。
当時は読書のほかに映画を見たりアニメを見たり漫画を読んだり、とにかく良質な情報を頭に入れ込んでいた。
今は無為なツイッターなどの短文を読むくらいしかできていない。
そりゃあ語彙が減るわけだ。

今どきの情報や言葉などを知るのももちろん面白い。
でもやっぱりもっとしっかりした情報から自分を豊かにしたい。
できればどんどん本を読みたい。
今の私にできるかわからないけれど、このままでは発信する言葉が枯渇してしまうと思うのだ。


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