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人生初のライブペイント【筆ロック3】

私がなにかを始める時、とても慎重になることが多い。
双極性障害を抱えてることによって活動の制限を自分でかけてしまう。
たくさんのことに手を出すとパニックになってしまうと過去の自分から学んでいるし、なにより次の日腕すら動かせなくなるほど布団に体が沈んでしまうときがあるから。

今回、私が筆ロックという【アーティストが5~6分の即興アートで戦うバトルイベント】に物販として申し込み、結果、バトルイベントの方にも参加したお話を綴らせていただく。


きっかけ

まずはじめに、きっかけは今回のバトルでペアを組ませてもらったイシヤマナツさんだった。2022年の5月。

お褒めの言葉からの、流れるような勧誘をくらった。

そこから私はどういったものなのかを聞いて、たのちさんからご連絡もいただき、
・ナツさんがライブペイントしてるとこ見たい!
・グッズは前に作ったことあるし、物販で出てたくさんの人と交流したい!

という感じで参加を決めた。


飛び入りのバトル参加


「いけ!」
「いってきな!」
「手をあげなよ!」
「枠埋まっちゃうよ!」

私の耳にたくさんの声が聴こえて私は気が付けば手を挙げていた。

ライブペイントバトル、2on2の参加者に。


決まった瞬間、画材を借り、私は日本酒…?という、アルコール…?をキメた。
ドキドキだった。やべえどうしようという感情でいっぱい。
ライブペイントを生で見たのだって筆ロック1日目が初めてだったし、6分で描く練習も、即興でやることだって、何一つやったことがなかった。
そして、熱量がすごくて私には夢のような世界だった。


1回戦。

緊張をしながら、ペアであるナツさんと向かう。
私の腰くらいの高さまである舞台によじ登った瞬間、なにかが吹っ切れた。
「あ、これから楽しいことが始まる。」
と思った。
ライブが始まってからとかじゃない。舞台にあがった瞬間にそう思った。

緊張など全てが吹っ飛んで、わくわくしかなくなって、脳汁出始めて。

お題「天国」が出てバトルがスタートすると気が付けば、手がキャンバスに伸びていた。
考えて描くとかじゃなくって、ナツさんが描きはじめた光に、
「ここに青だ!」
などと言いながら手でどんどん描き始めた。

「目、幹夫さん入れて~!」
「ナツさん、ここに手描いていい?」
「爪も塗っちゃえ~~~~~」

二人で音楽にのっかり滑らせた筆から、気が付けばキラキラと輝いた聖母のような女性が出来上がっていた。

一回戦:お題「天国」


おっきい声で叫びたいほど楽しかった。

なんかもう言葉にできないほど楽しかった。
そして勝利した。
そしてまた言葉にならなかった。

以下、2回戦から決勝の作品

二回戦:お題「老人」
三回戦:お題「寂しげな女の子」
決勝戦:お題「キュート」


4回戦わせていただいて、どのバトルも全部全部楽しかったし、後々いただいたバトルの動画を見ると私とナツさん全バトルめっちゃ飛び跳ねてノリノリで描いててすっごく楽しそうに2人で絵を描いていた。


そして、この「キュート」の絵で私たちは優勝をした。

ナツさんと強く抱き合った。

びっくりしてそれしか覚えていない。

冒頭に話はもどるが、私は20歳で双極性障害を患い、もう5年闘病している。友人やフォロワー様のおかげで楽しいこともあるが、本当ににずっと苦しい気持ちが続く日々ばかりだった。
だから今回のことがまだまだ夢みたいな気持ちがある。
なにが一番うれしいか、それが苦しみから救い続けてきてくれた「絵」だったからだ。

次に行われる1on1の決勝のため、私は舞台をおりて進むと、たくさんの拍手と「おめでとう」の言葉たちだった。胸がいっぱいになった。

今まで私は病気のこともあり「生きること」を主軸に物事を考えていた。
生きてくためには、生きやすくするには、生きることのハードルの下げ方。

でも優勝して、拍手をもらって、常に付きまとってきていた「生きるには」の気持ちがどっかにいって、本当に胸には「嬉しい」という気持ちだけしかなかった。心から幸せだった。


最後に

主催さん、スタッフさん、組んでいただいたイシヤマナツさん、背中を押してくださった皆さん、参加に協力してくださった皆さん、見てくださった皆さん、対戦させていただいた皆さん、物販に来てくださった皆さん、購入してくださった皆さん、筆ロックにかかわるすべての人へ、心よりの感謝を述べさせていただきます。
本当にありがとうございました!


これを書き綴っている今!大号泣しております!!!!!!!!!!!!!


ありがとうございましたあ!!!!!!!!!!!!!!!!!



おまけ

キュートというお題が決まった瞬間。
幹夫「どうしますか?ナツさん」
ナツさん「…!(幹夫を指さす)」
察しのいい幹夫「…!!!!!!(親指をたてる)」

というやり取りがあり、私をモチーフにキュートをしあげました~
描き終わった後のコメントで
「キュートといえば私なので!これは私です!!!!!!!」
と叫んだのは、アドレナリンどっばどばでしたので…
でも会場湧いてくれてありがたかったです…

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