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ベットシーンは別途添付で

 最近、前から気になってた『ジェシカ・ジョーンズ』という洋ドラマをNetflixで見てるのだけど、前12話中、今7話まで見て、毎話セックスシーンがあってちょっと人のセックスに対して過食気味になってる。もう結構です。セックスを見せないでください。久しぶりに日記書いたと思ったら、なんなんだこの出だしは。


 『ジェシカ・ジョーンズ』はアメコミ原作のドラマで、制作はあの『アベンジャーズ』で有名なマーベル。マーベル映画を観る軽い気持ちで観始めたら、かなりリアルな生活描写が多くて、変な浮遊感を感じる。演出演技ともに素晴らしいのだけど、どこか2流感というか、日本の映画を観てるような浅い感じがする。2時間のマーベル映画が硬いアクリルケースだとしたら、ドラマは柔らかいシリコンケースをずっとふにゃふにゃと握っている感覚に近い。例えが微妙だな。

 ドラマだから間延びした感じは仕方ないのかなと思うけど、『エージェント・オブ・シールド』という同じくマーベル制作のドラマがとても良い作品で、話の展開、キャラ設定、なにをとっても高品質な作品だっただけに、今回の『ジェシカ・ジョーンズ』に期待し過ぎていたのかもしれない。
 私はもともと刑事ドラマが好きで、1話完結型のドラマが好みなので、そこのとこで合わない可能性はめちゃくちゃある。確かに『エージェント・オブ・シールド』は1話完結型だった。

 日本の映画はあんまり好きじゃないけど、日本の刑事ドラマはめっぽう好きで『相棒』『科捜研の女』『遺留捜査』『刑事7人』『特捜9(元・9係)』などなど、好きな刑事ドラマを挙げ出したらキリがない。あと渡瀬恒彦さんが亡くなって、もう続編を作れないけど『おみやさん』とかね。やっぱり1話分くらいの尺というか、1時間のテンポで起承転結を刻んで脳みそをぐちゃぐちゃにかき混ぜてくるのが好きなんだと思う。


 と、まあ、アメリカ人のセックスに拒否反応が出始めたから、なにか気分転換しようと思って勉強したり、本を読んだりしたのだけど、この読んだ本というのがまだ作中でセックスしまくる作品でマジでなんなんだという感じになった。集まってきてるのか。俺の周りにセックスが。結局日本人のセックスも沢山吸収することになった。どうなってるんだ。

 窪美澄という人が書いた『ふがいない僕は空を見た』という作品。

 これです。ぜひ日本人のセックスに飢えている人は読んでみてください。いや、そんなサジェスト嫌だ。もっとちゃんとした作品です。日本のどこかで誰かがもがいて苦しんで葛藤して覚悟を持ってそれぞれの物語を生きている。正しいとはなにか、与えられた人生は満足か、選ぶ範囲をどこに設定するか、そんな人生課題を正面から描いたセックスです。間違えました。傑作です。

 だいたいこんなにビタミンHを誰が摂取しろと言ったのだ。小説は描写がリアルだから結構しっかり過剰摂取と達筆な字で書かれた掛け軸が脳みその壁にかかってる感じがする。こんな耐性なかったっけ。ふがいないよ本当に。タバコを吸いながら晴れた空を見ました。


 桜の命は短いというけれど、桜はその短い一生のうちに、人を惹きつけ、賞賛され、惜しまれながら散っていく。私の一生は桜より長いけど、桜のように凜と生きられる気がしないな、と思った1日でもありました。枝垂れ桜、あんたにはどこかシンパシーを感じるよ。私もその脱力感を含んだ輝き方に憧れます。


ということで、久しぶりの日記でした。またね

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