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明るく楽しく楽な面談を目指す!ブリーフセラピーを一緒に学ぶ勉強会(3)【根幹となる考え方と代表的な技法:後編】

「スケーリングクエスチョン」の使用例

NORY:次にスケーリングクエスチョンの使用例をご紹介させてください。

これは産業臨床におけるブリーフセラピーの本から一部抜粋・改変をしてあります。

クライアントから「4月から配属される予定の部署の上長がワンマンの人らしくて…うまくやっていけるか不安で」という相談があった場合、スケーリングクエスチョンの使い方としては「こんな気持ちで新しい部署にも出社すらできないよという気持ちを1だとして、全然気にしないという気持ちが10だった場合、今相談に来てくれているあなたの気持ちっていくつぐらいですか?」となります。

クライアントが「3ですかね」と答えてくれた場合は、「何で3しかないんですか?」ではなく、「何ができてるから3なのか」と問いかけてほしいです。そして、「じゃあ1つ数字が上がって4になったとしたら、今と何が違っているんですか?」と、ちょっとした解決像を想像してもらってください。

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