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理系大学院の基礎知識とキャリア支援 (2)博士課程後の進路

アカデミアでの研究職は有期雇用が多い

博士課程を終えた人のうち、理学・工学・農学系では約半数の方が無期雇用の仕事に就いています。ここで無期雇用という言葉を使うのは、学校基本調査がそのように区分けしてデータを取っているからです。おそらく、多くの人が民間企業へ就職しているのではないかと思います。

一方で、大学・研究機関の有期雇用の仕事に就く方もいます。いわゆるアカデミアの研究職と言われるお仕事です。

多いのはポスドクと言われる立場で、予算で雇われる任期のある博士研究員のことを言います。研究に専念できますが、年度更新制の契約で予算次第で1年から3年程度の雇用期間が多いです。年収の幅は150万円から600万円くらい。
中には卒業後すぐから教員や研究員という大学・研究機関に直接雇用される人もいますが、その多くはやはり有期雇用です。5年までの期間で任期が決まっていることが多いです。

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