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量が、かさむばかり ― 短文が書けない


迷惑かけるのに、そうなってしまう・・。

そんなこと、あなたにもあります?書きますよろよろ。



1.きっと何かある


わたしも、他者の長文を読むのは辛いから、どんなに長文が迷惑行為なのかは”分かってる”。

なのに、わたしは短文が書けない。

分かってる頭と、短く書くという手が、ぜんぜん反対側にある。

お互い、連絡も取り合わない。ずっと別居中です。


俳句や川柳を読むのは好きです。

ええ、すべてを書かない姿は、そりゃ美しいもの。

もちろん、短く書けないわけじゃないです。ときどき、X(Twitter)も書き込むし。

けど、いざじぶんが書き手となると、ここでは長くなってしまう。


決心し、がんばってみるっ。

ああ、でも、どんなに原稿を削っても短くならない。

せいぜい、4000文字が3000文字になる程度。済みませんっ!

そもそも、じぶんが、最初から長いフレームで書くことを前提にしてるとしか思えない。

たぶん、短文にしたくないんです。

だって、わたしは短文が”楽しくない”だもの。


書き手となった時、じぶんの情感を目いっぱい現わしきれないのが不満なのでしょう。

小さな頃、母がわたしの話を少しも聞いてくれなかったから?

実は、わたしとは3人から成る合議体でしょう。

分かってるという頭と、短く書くという手と、気持ちをいっぱい書きたいという胸がばらばらになっている。

2人から成るのなら何とか合意に行ける気もするのですが、3人もいる・・。

いや、なにはともあれ、あなたにいつも済まないっ。

文が長い!という、とてもとても後ろめたい、済まなさ感がわたしにはあります。

と、ここで辞めたら良いのです。

まだ、700文字ほどなんだもの。ううーん。。だんぜん、嫌だっ。



2.忠告が効かないワケ


「わたし」という情感、情緒を現わし、それをじぶんが確認するのに短文がしっくりこないのです。

間違いなく、なぜ長文になってしまうのかは、わたしがほろほろと書きたいからです。

ただただ、わたしはじぶんの趣味で書いているといえます。

ぐだぐだと書きながら、すこしすこしと景色を変えて行き、

そこにわたしが気が付いていないことを見つけて行くのでしょう。


小学生が下校で道草しながら、いろいろ発見するようです。

なぜか、まっすぐ家には帰れないわたし。

子どもが海岸で美しい石や貝殻を見つけては喜ぶのです。

目的的に鉱山まで行って、そこでせっせと金掘りたいのではない。

河原っパらに行って、たまたま見つけた石に喜び吠えたい。

組織や決まりにずっとなじめなかったわたしでした。

偶然で、非定形がいいのでしょう。

石ころ探しながら、発見をしていたいですほろほろ。


ああ、、、もちろん、ここで辞めたら良いのですね。

ここなら、ほら、1200文字だ。けど、、、わたしはもっと書きたいっ!!


わたしたちは、よく子や後輩に忠告ってことをしています。

でも、そんなこと、言われなくたって、本人分かっているのです。

「初めて聞きました」なんて、子や後輩が言ったことはないはずです。

忠告って、たいがい無意味なんです。

そもそも人は、分かるという頭と、行為する手足と、気持ちという胸がばらばらなんだもの。

たぶん、長文って仕方無いんです。

いや、長文にしても、何か大切なことがあるはずだ。



3.ああ、、もう辞めなきゃ


ここで辞めないといけない。

それでもきみの言いたいことは何?と胸に聞いてみた。なにかあるだろ?と。


先日、田中泰延さんという方がこう言ってたと紹介しました。

「事象(ヒト、モノ、コト)に出会った時、

その事についてしっかり調べて愛と敬意の心象を抱けたならば、過程も含め自分にむけて書けばいい」


「自分にむけて書けばいい」なんて、だんぜん素敵ですっ。

なぜ、「愛」が出て来るのかというと、それが人と人とを繋ぐ橋だからです。

田中さんは、書くプロセスがどうであるべきかの指針を与えました。


悩みのサイクルに落ちるのはいつも1つのパターンがあります。

悩む時、「結果」だけを求めています。

 ①事象に対する愛と敬意を抱く

  → ②あるカタチを表現してみる

   → ③他者が共感する

この最初の①が無いので、③の結果だけに目が行くわけです。

うまく書けば、褒めてもらえる、賞賛される、という結果を目指すばかりになる。

だから、②と③の間だけを行き来するのですが、①が無いので、他者からは共感はされない。

わたしも書くことに悩む時は、決まって①が落ちている。


長文、短文というより、にんげんは、食べ物と水の次に「愛と敬意」を求める。

長文となっても、これがあると少しはあなたも許してくださる?

ああ、わたし、今日は全力で根性出して見ましたっ。

読んでくださるあなたに、今日も感謝いたしますっ。ぺこっ。




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