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内海あさの愛した男たち

今日は私の好きだった人について。

私は小学六年生の時に初めて恋に落ちて、それからというもの、恋多き女として生きてきた。これまでに11人の男を好きになって、8人の男と付き合い、うち最後の1人と添い遂げることにした。ポッドキャスト「忘れてみたい夜だから」でも度々話題にしているが、私の人生を彩った過去の男たちについて、エピソードをまとめていきたい。

初恋の男・カワイ

カワイとは小学六年生の頃に出会った。初恋の人だ。幼いながらに、私は「この初恋を最後の恋にしよう」と努めた。

カワイはあまり勉強が得意ではなかったので、将来添い遂げるには私が稼がねばなるまいと、中学受験を頑張った。卒業式の日に告白をした。その場で返事を聞くことはしなかったが、帰宅するとカワイから家に電話があって、これからよろしく、みたいな話になった。

報われた初恋に喜んだのも束の間、カワイは携帯電話を持っていなかった。連絡を取ることが困難で、カワイとは徐々に自然消滅のような形になっていった。

しかし私は、終わろうとしている初恋への執着を見せ、謎のポエムを量産した。

結局、「マラソン大会を完走したらカワイに連絡する」というやや達成ハードル低めの決心でカワイに電話をし、カワイに振ってもらってこの恋を終えた。

永遠の腐れ縁・ヤマザキ

ヤマザキとは今でも連絡をとる。仮想通貨がうまく行ったとか、お前ゼクシィに載ってただろ、とか。

ヤマザキとは中学三年生の時に同じクラスになった。7月10日に付き合ったのを今でも覚えている。彼は連絡が頻繁な男で、1分に2通程度お互いにメールを交わしていた。一日の総メール数は300通に及ぶこともあった。中学三年生から高校三年生までの四年間、私とヤマザキは毎日のように連絡をとっていた。付き合っていた期間は中学三年生から高校一年生までの一年間だけだったけれど、別れてからも私たちは息するようにメールを交わしていた。

今の旦那に出会うまで、私は心のどこかで「結局ヤマザキと結婚するんだろうな」と思っていた。ヤマザキがマッチングアプリを真剣にやっていても、どうせうまくいかないだろうと、たかを括っていた。

ヤマザキは結婚した。マッチングアプリで出会った女と。衝撃だった。思わず電話した。

「お前、結婚すんの!?」

置いて行かれた気分だった。
「結婚する」と淡々と語るヤマザキは、知らない男のようだった。

私は置いて行かれた代わりに、ヤマザキからマッチングアプリの指南を受けた。マッチングアプリに真剣な男などいないという私の偏見を壊したのがヤマザキだった。

その結果出会ったのが今の夫。今の夫が転勤になって、付き合う前から遠距離恋愛になっても、「好きなら関係なくない?」と私の背中を押したのもヤマザキ。ヤマザキと結婚することはなかったが、結婚できたのはヤマザキのおかげだと私は思っている。

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