次男ひとりで初めてのバスの旅〜準備編〜

次男がプール教室に通うことになった。

夏休みに隣市に住むいとこに誘われ行った短期プール教室が気に入り、夏休み明けも続けたいと言い出したのだ。

車で20分の少し離れた場所にある教室へ、夏休みだけと思って何とか仕事をやりくりして送迎していたが、今後も続けるとなれば送迎の都合がつかない。
通うのは無理だ、諦めてくれ、と説得を試みたが「この教室に行きたい。通うのが大変でも頑張る」と強い意志を見せてきた。

そこまで言うなら子の意思を尊重せねばなるまい！

ひとりで路線バスで通ってもらおう！

とは言うものの行きは教室に間に合うか心配なので車で送っていくことに。
そのまま私は出勤し、教室が終わったらバスで帰ってきてもらうことになった。

さて、プール教室から自宅への道のりをお伝えすると。

まず教室から電車の最寄り駅まで徒歩20分。
そこは電車の終点駅でバスも3つの行き先の路線が集まる終点駅となっていて、なんと6番乗り場まである。
そこで自宅方面の乗り場を見つけ、自宅方面の行き先表示のバスを見つけて乗車し30分、自宅最寄りバス停から徒歩５分で帰宅となる。
このバスが途中の経由地の違いで2通りの経路がある。乗り場は2つ、乗れるバスは3つ。

そして次男はプール教室からそのバス乗り場まで歩いたことが一度もないし、そのバス乗り場のある駅に行ったこともないし、当然そのバスに乗ったこともない。

全く土地勘のない場所である。

普段マイカーでの移動が常となっていて公共交通機関を利用することがない。
バスの乗り方から教えなければならない。

次男にやらせてみようと決意したものの、大変、たいへん不安である。

そこで練習で実際に行ってみた方がいいだろうと休日に「いっしょにバスでプール教室に行ってみよう」と次男を誘ってみた。
すると次男、めんどくさそうな顔で「地図とか用意してくれたら見ながら行けるよ。いけるいける〜」と事前練習を断ってきた！！

な、なんだとー？！？！

その自信はどこから来るんだ！！！！

携帯電話持ってないのに、道に迷ったらどうするんだ。乗るバスがわからなかったらどうするんだ。どうやってバスに乗るのかわかるのか。

もう私は不安で不安でたまらないのだけど、次男自身は全く緊張していなくて謎の自信を見せつけてくる。
仕方ないので全力で準備を整えることに。

とりあえず降車時にお金の用意で焦らないようバスカードを購入。
そして教室からバス乗り場までの地図を印刷し経路や目印を書き込む。
グーグルマップのストリートビューを次男に見せて経路を覚えさせる。
バス会社HPからバス乗り場情報を調べ、乗り場と乗り入れているバスの行き先表示を調べまとめ資料作り。

家に眠っていたテレホンカードを持たせて、困ったことがあれば電話させることにする。
しかし今は公衆電話が少なく、その時に電話を見つけられない可能性が高い。
そこで公衆電話の場所を検索し地図に書き入れる。公衆電話なんて使ったことがないので使い方も教える。私や夫、ついでに実家や祖父母の電話番号を書いたメモも持たせる。これだけ書いていればどれかは繋がるだろう。

ふう、これだけやればなんとかなるか。

最後に次男の気分が上がるように好きなお菓子を買うためのお小遣い200円。

よし、頑張ってこい！！

〜バス旅当日編に続く〜