TWICE、ITZY、NMIXX|JYPぽさって何?
「JYPっぽさ」って何だろう?
JYPはどこに向かっているのだろう?
改めて考えてみた。
JYPは「ダサい」のか?|三大事務所のカラー
三大事務所(SM、YG、JYP)にはそれぞれカラーがある。
SMのカラーはイ・スマンとミン・ヒジンの世界観であり、ナチュラルな少女性と、洗練されたおしゃれな都会性だ。
歌唱法は声をぶん回すような、アクの強い歌い方。
ミン・ヒジンがいなくなったことで、SMのカラーはaespaとNewJeansに分離した。
さらにイ・スマンもいなくなったので、今後は我々の知る「SMカラー」がどこまで保たれるかは分からない。
でもプロデューサーチームが残っている限り、ある程度は維持されるだろう。
一方、YGのカラーはヤン・ヒョンソクとTEDDYが主体であり、ヒップホップを強く打ち出した音楽スタイルと、野生味とカリスマ性を強みとしたガールクラッシュが特徴。
歌唱法は鼻腔に音を響かせる洋楽歌手のような歌い方。
(YGもTEDDYがいなくなったので、YGのカラーはBABYMONSTERとMEOVVに分離することになりそうだ。)
このように、SMとYGのカラーはとても分かりやすい。
しかしJYPのカラーとは何だろうか。
グループ数が多いせいもあるが、
JYPのグループには、SMやYGのような分かりやすい共通点は見当たらない。しかしないわけではない。
JYPのはSMより素朴で、YGより親しみやすい。
JYPの歌唱法は「声半分、息半分」といわれる、話すような歌い方である。
たまにJYPに対する悪口のような感じで、
「JYPはダサい」とか田舎っぽいと言われるが、
JYPはダサいのが強みなのだ。
その原点はWonder Girlsである。
見てくれ、Wonder Girls時代のヒョナを。
この垢抜けない感じこそがJ.Y.Parkの趣味であり、
SMとYGが占拠していたK-POP市場で、
JYPが両者との差別化に成功し、独自の市場を開拓できた理由でもある。
J.Y.Parkがいつもオーディションの時に
「ナチュラル、ナチュラル」
と繰り返しているのは、牧歌的で飾らない魅力こそがJYPの強みだから。
だからJYPに「ダサい」というのは、あまりにも野暮な指摘だし、
「ダサさから脱却しろ」という要求は、「JYPを捨てろ」という無茶ぶりに等しい。
TWICE
TWICEは2015年デビュー。
9人という大人数、明るく元気で親しみやすいグループとして登場した。
TWICEの明るく親近感の持てるイメージは、
活動前半期の『CHEER UP』『TT』『What is Love』『Yes or Yes』で形成され、特に日本での爆発的人気に繋がった。
国内人気と日本人気を盤石なものにしたTWICEは、
2019年『Feel Special』で大きく方針転換する。
大人っぽく成熟したイメージに移行し、
さらに2021年に英語曲の『The Feels』をリリース。
この辺りから地盤は韓国・日本からアメリカにシフトした。
TWICEは前半期の人気確立と後半の方針転換により、Wonder Girlsがあと一歩で成し得なかった、
「国民的人気グループからアメリカ進出に成功」
という図式を成し遂げた。
「TWICE」というモデルケース
TWICEはこれ以上ないくらい成功したグループ。
JYPだけでなく、あらゆる事務所にとってモデルケースとなったはずだ。
多国籍ブームの火付け役となり、特に日本人を入れるグループが急増。
さらにガールクラッシュが中心となりつつあったK-POP界に、「カワイイ」ブームを取り戻した。
またTWICEはボーカルメンバーもいるが、かなりビジュアルを重視したメンバー構成である。
JYPにはWonder Girls時代から、他社の同世代と比べて「歌が下手」というイメージがあった。
miss A で少し実力派路線に行こうとしたものの、失敗。(売れたのはビジュアル担当のスジだけ。)
ビジュアル重視のTWICEで、大成功。
スジとTWICEの成功で、JYPは「実力より顔」という教訓を得たと思われる。
ところがITZY以降、JYPは明確に実力派路線を打ち出すことになる。
ITZY
ITZYはTWICEの人気絶頂期である2019年に登場。
JYP特有の親近感を受け継いでいるが、
TWICEよりもかなり実力を底上げした構成。
とくにダンスの総合点数は歴代トップ。
元はI.O.Iで人気と知名度を得たチョン・ソミを中心に、
ソミ、リュジン、リア、イェジ、チェリョン
という5人組の予定だったが、ソミが離脱したことでユナを追加した。
ユナはまだ15歳でJ.Y.Parkの中では若すぎたはずだが、ビジュアル・ボーカル・ダンスのバランス型という意味でソミと互換できる人材だったと思われる。
「ITZY」の戦略
ITZYのデビュー当時、ガールズグループ市場は先輩TWICEと、YGのBLACKPINKがトップに立っていた。
ITZYはTWICEのファンダムを食わないようにしつつ、新たなファン層を開拓する必要があった。
言葉を選ばずに言えば、
ITZYはJYP版BLACKPINKを目指したグループだったと思われる。
5人という少人数と、実力とカリスマ性を重視したメンバー構成。
さらに言えば、イェジをジェニのポジションに置こうとしたように思う。
もちろんITZYはBLACKPINKのコピーではない。
かなりJYP色が強いし、BLACKPINKにはない大きな特徴がある。
ITZYは「ダンスを魅せる」という戦略をとった。
ITZYはダンスが得意なメンバーの比率が高い。
イェジ、チェリョン、リュジンはK-POP界屈指のダンサーで、ユナも遜色なく踊れる。
リアはダンスが苦手だが、5人中4人がメインダンサー級。
ITZYは当時ガールクラッシュの頂点にいたBLACKPINKを参考にしつつ、ダンスという強みを前面に打ち出したグループだったと思われる。
なぜITZYは苦戦することになったのか
ITZYはデビューからあまりにも売れすぎてしまう。
デビュー曲『DALLA DALLA』がとんでもない大ヒットを記録。
TWICEの妹分というネームバリューもあいまって、超大型新人というイメージが先行した。
ITZYの最大のセールスポイントは
「男性グループ並みのダンス」
だった。
特にセンターのリュジンは男性的なダンスが得意。
ITZYはダンスが上手いだけでなくバッチリ揃っている。
それは『ICY』『Not Shy』『Wannabe』でも維持され、
ITZY=ダンスブレイク
というイメージが定着した。
ガールクラッシュをやるグループはたくさんあったが、ボーカルやラップがメインのグループが多く、これほどまでに「ダンスを魅せる」戦法を取ったグループはITZYが初めてだったように思う。
画期的な戦略ではあったが、あまりにも前例がなかったために、JYPはITZYに降りかかる苦難を予測できなかったのかもしれない。
「ダンスを魅せる」戦法が、どれほどメンバーに負荷をかけるか理解していなかったようだ。
ITZYのダンスはおそらく『Mafia In the Morning』で最高難度を迎えた。
(私には、ここで本格的にBLACKPINK路線への舵を切ろうとしたように見えた)
『Mafia In the Morning』はダンスパフォーマンスは好評だったものの、楽曲が不評だったので、『LOCO』『Sneakers』で楽曲は元の路線に戻った。
(ときどき「マフィアから変わった」という説を聞くけど、私はちょっとよく分からない。マフィアからというより「マフィアだけ違う」ように見えるのだけど…。あと私はマフィアがITZYの楽曲で一番好きなのだけど耳がおかしいんだろうか?)
楽曲は元の路線に戻ったものの、『Sneakers』以降ダンスの難易度は下がった。
それは多分『Mafia In the Morning』でのハードすぎるパフォーマンスのせいで、メンバーが体を痛めたから。
(あんなダンスをあんな細い体で練習しまくっていたら、そりゃあ体壊すよ…)
いつまでも「元気で明るい女の子」の路線が難しいことはJYPも分かっているので、『Mafia In the Morning』で試みて失敗した路線変更に再び挑戦する。
それが『Cheshire』だったのだが、大衆が求めていたITZY像とは違ったよう。
翌年の『CAKE』では元の路線に戻ったものの、それでも不評。
『Untouchable』はファンには好評だったものの、成績は振るわず。
もうJYPからしたら「じゃあ、どうすりゃいいわけ?」とブチギレたくなるような結果である。
ITZYの人気低下について、「楽曲の質が落ちたから」「路線変更」という説があるが、実際は楽曲の質は落ちていないし、路線もそんなに変更していない。
変わったのは激しいダンスパフォーマンスをしなくなった点。
最近のITZYはタイトル曲で激しいダンスをしないが、おそらくリアだけでなくメンバー全員が体を壊しかけているためと推察する。
そうなると今度はファンが離れていく。
初期のファンは特に、ITZYのダンスパフォーマンスの虜になった人々だ。
ダンスを手放す=ファンを手放すということである。
それでもITZYは新規ファンもついているし、アルバムも売れてツアーもできているから、それほど大問題というわけではないのだが、人材の素晴らしさに比べると期待を下回るセールスといわれても仕方がないかもしれない。
ITZYの不運はおそらく『DALLA DALLA』をはじめとする初期の楽曲があまりにもヒットしすぎてしまったことではないかと思う。
あまりにもデビュー時の注目度が高すぎたために、その後の楽曲も常に『DALLA DALLA』と比べられることになってしまい、
「『DALLA DALLA』のイメージを崩さない路線」
「『DALLA DALLA』を下回らないダンスパフォーマンス」
を要求され続け、結果的にプロデュースが迷走することになってしまった。
最初にドカンと売れすぎるのも考えものだ。
リアというスパイス
なぜダンスの実力を売りにしたITZYに、ダンスが苦手なリアを入れたのか。
一見すると不思議にも見えるが、おそらく理由がある。
JYPは昔から「ちょっとヘタな子」を入れるのが伝統芸。
Wonder Girlsのソヒ、miss Aのスジ。
いずれもグループ内の最高人気メンバーである。
なぜ人気なのかは、歌っている動画を見れば明らか。
Wonder Girlsの代表曲であり歴史的ヒットを記録した『Tell Me』。
この曲は、圧倒的な歌唱力で歌い上げても魅力が活かされない。
ちょっとヘタなソヒが、音程を外しながら歌うのがめちゃくちゃカワイイ。
ヘタなメンバーを入れるのがJ.Y.Parkの趣味なのか、
練習生の不足でそうならざるを得なかったのかは分からないが、結果的に大成功している。
大衆はちょっとヘタな子が頑張ってついていく姿が好きなのだ。
その心理をJ.Y.Parkは理解している。
だからITZYにリアを入れたのも、わざとだったと思う。
もちろん歌唱力の補強という現実的な理由もあるはずだが、単に「ほかに歌える子がいなかったから」という理由ではないはずだ。
特にJYPでは、スキルメンバーはグループの土台・基礎であって、あえて「下手ポジ」のメンバーを入れることによりグループが完成する。
リアはダンスが苦手であることに加え、かわいらしいビジュアルと、努力では手に入れられない美しい歌声を持っているので、ソヒやスジのような最高人気メンバーになれる素質を十分に持っていた。
リアはITZYを完成させる最後のピースとして最もふさわしかったのだ。
しかし、しかしである。
この作戦はあまりうまくいったようには見えない。
というのもリアはソヒやスジのような最高人気メンバーになる前に、ダンスを理由にバッシングを受け、おそらくメンタル上の不調で活動休止してしまった。(次のカムバックから復帰するようだ。)
もちろんバッシングする人が一番悪いのだが、会社にも責任があるように思う。
JYPの「下手ポジ」は常に末っ子であった。
Wonder Girlsのソヒ、miss Aのスジ、TWICEのツウィとダヒョン。
実力的には不足する部分がありつつも、お姉さんたちに引っ張ってもらう末っ子ポジは人気者になりやすい。
リアはITZYではイェジと並ぶ最年長であり、末っ子ポジではない。
この「最年長に下手ポジを置く」手法は、YGのやり方である。
2NE1のダラ、BLACKPINKのジス。
JYPはリアをBLACKPINKジスのようなポジションにしたかったのかもしれないが、おそらくノウハウが異なるので難しかったのだろう。
ジスは能天気なメンタル強者で、妹3人は自由奔放。
リアは結構まじめで思い詰めやすい性格。妹4人も真面目で気を遣うタイプ。
また、BLACKPINKはジス以外にもリサは歌が得意ではないし、ダンスも難易度がそれほど高くない上、ジェニがそこそこ力を抜いて踊ってくれるので、ジスが浮いているという印象を受けない。
BLACKPINKは実はかなりバランス型のグループ。
一方でJYPはTWICE以降ダンスをバッチリ揃える方針をとっていて、歌が苦手であることよりダンスが苦手であることが目立ちやすい。
ユナがもう少しダンスが苦手であればバランスが取れたのかもしれないが、あいにく(?)ユナもメインダンサー級に上手く、しかもめきめき上達していく。
これではバランスが崩れていく一方だ。
JYPの「下手ポジ」を入れる作戦は個人的に好きだが、ITZYに関してはリアを活かすプロデュースができているとは思えない。
なんというか、すごくもどかしい感じがする。
NMIXX|JYPの新たな挑戦
JYPの伝統に反して、NMIXXにはヘタな子がいない。
全員がボーカル強者で、ダンスも上手い。
正直にいうとデビュー当初から、NMIXXにはあまり良い予感がしなかった。
JYPはNMIXXのデビューに際し「全員メインボーカル」と実力をアピールしまくっていたし、じっさいNMIXXは全員が実力者のグループとして登場した。
しかしJYPは実力派グループのプロデュースがあまり得意ではない。
JYPが成功させたWonder GirlsとTWICEはいずれも「実力派」ではないし、
実力派路線のmiss AとITZYはあまり上手くいっていない。
つまるところ、JYPが得意とするのは
「ちょっとヘタだけど頑張ってる子」
「田舎から出てきたばかりのシロウトだけど、光るものがある」
みたいなタイプのプロデュースである。
しかし、ここであえての実力派エリート集団NMIXXの登場である。
おそらく、TWICEがあまりにも成功したために、
質の高い練習生が集まり、実力もビジュアルも兼ね備えた人材がたくさんいたため、引くに引けなかったのだろう。
SQU4D
J.Y.ParkはNMIXXのプロデュースに直接参加していない。
J.Y.Parkは自信を失ったのか、
自身の歌手活動で忙しいのか、
プロデュースのクリエイティビティが枯渇したのか、会社の将来を考えたのか、よく分からないが、
とにかくNMIXXのプロデュースを第4本部「SQU4D」に丸投げ。
「SQU4D」はNMIXXのために新設された本部で、女性取締役イ・ジヨンを中心に、JYPの精鋭スタッフを集めたチーム。
J.Y.ParkはNMIXXのデビューに際し、
「特別な旅程になるよう願っています」
という他人事のような応援コメントを出している。
とにかくNMIXXはJ.Y.Parkが直接関与せず、それでいてめちゃくちゃ気合が入っているグループとして登場した。
NMIXXの戦略|「MIXPOP」
NMIXXの実力はJYP史上最高だ。
メンバー選抜にさえJ.Y.Parkが関与していないのかは不明だが、かなりボーカルにこだわった人選。
ボーカルだけでなく、パフォーマンスの総合力が本当に高い。激しいダンスを踊りながら歌える。BABYMONSTERでさえ歌うときは振り付けを抑えめにするが、NMIXXはガッツリ踊りながら歌う。
実力にこだわった結果か、見るからにプロデュースの難しそうなグループになっている。
これは必ずしも悪いこととは思わないのだが、
NMIXXには「グループの顔」と呼べる存在がいない。
個人的に、一番センターにいてしっくりくるのはギュジンである。
ギュジンは表情管理が上手く、あの複雑なコンセプトを消化できているし、ギュジンがセンターにいるNMIXXは「NMIXX感」がある。
しかしNMIXXは粒揃いなのでギュジンだけが目立つことはない。
メインボーカルはリリーであり、リーダーはへウォンであり、ビジュアルメンバーはソリュンである。
また、これも悪いこととは思わないが、
個性の方向性がバラバラで、グループ全体に統一性が見えづらい。
例えばソリュン、ベイはTWICEにいそうだし、ギュジン、ジウはITZYにいそうだし、リリーはYGにいそうだし。へウォンはLIGHTSUMにいそう。
見ている分には楽しいが、プロデュースの難易度は高いだろうと思う。
プロデュースの難易度で考えれば、
TWICEナヨン、BLACKPINKジェニのような「グループの顔」を決めて、その人に合わせてグループカラーや楽曲を決定していく方がやりやすいだろう。
そういう「プロデュースしやすさ」を完全に捨てて、人材のレベルにこだわり抜いたのがNMIXX。
NMIXXの強みを活かすには、全員のボーカルスキルを活かしつつ、既存のグループと差別化しなければならない。
例えばaespaカリナやIVEウォニョンのように、ソリュンに合わせてグループを作り、ソリュンを推しまくる形で売り出せばもっと簡単に売れるのだろうけど、良くも悪くもそれをしないのがSQU4D。
おそらくSQU4DはNMIXX全員が可愛くて仕方がないので、全員をできるだけ平等にアーティストとして活かそうという難しい挑戦をしようとしている。
その答えが「MIXPOP」なのだろう。
(私は勝手に「マッシュアップコンセプト」と呼んでいる。)
やや苦し紛れにも見えるけど、上手くやっていると思う。
MIXPOPはNMIXXにしかできない独自路線だし、
楽曲は聴いていて飽きないし、他の会社がなかなか真似できないという点で、長く活動できる見込みがある。
実は順調なNMIXX
NMIXXはITZYとは全く別の道を歩んでいる。
デビュー当初は爆発的ヒットとはならず、むしろ苦戦の印象。
しかしじわじわと人気を伸ばし、音源成績は好調。
今回のカムバック『See that?』は「『DASH』の続編」という印象を受けた。
「エンミーックス!!」
というわかりやすい転調の台詞がないにもかかわらず、非常に「NMIXXらしい」と感じた人が多かったに違いない。
つまりNMIXXは、「NMIXXらしさ」を確立するのに成功した。
NMIXXは「スタイリングがダサい」という声が聞かれたが、それはある意味「JYPらしさ」を失っていないということだ。
最近はスタイリストが替わったのでは、といわれているが、確かにスタイリングの雰囲気が少し変わったように思う。
素朴さを維持しつつ、全員のスタイルを活かしたシックな雰囲気も取り入れ、より若者ウケするスタイリングにシフトチェンジ。
そのおかげもあってか(?)NMIXXは大衆人気を伸ばし、『See that?』はmelonチャート52位発進!
これは楽曲がウケたというより、『DASH』以降明らかにNMIXXの人気が伸びているということだろう。
こうなると学祭でわざと音源を切ってアカペラで歌わせ、さらにそれが露呈するというSQU4Dの信じられない失態も、結果的には成功だったのかもしれない。
まとめ|生き残るのは「真実・誠実・謙虚」
NMIXXを見ていると、結局「JYPは生き残る」という感じがする。
JYPのイメージは「真実・誠実・謙虚」であって、それは現在活動するすべてのグループに受け継がれている。
会社自体が現実に誠実であるかどうかは関係ない。
とにかく誠実というイメージを形成できたことが全てである。
ただでさえブラックなイメージが付きまとう芸能事務所が、このようなクリーンなイメージを形成することは非常に難しいし、価値があることだ。
最近はYGもヤンサが表に出てきて色々と頑張っているが、YGのイメージがクリーンになるには百年くらいかかる気がする。
会社のイメージがクリーンであれば、練習生も集まりやすくなり、株主も投資しやすくなる。
またJYPはグループ数が多いことも強みである。
一つがうまくいかなくても、会社全体へのダメージが少ない。
会社としての安定感がある。
J.Y.Parkがかなりのナルシストで、プライドが高く、
自分の美学を大切にする人物であることも、
JYPの会社としての成功に結びついていると思う。
JYPはこれからもNMIXXのようなクオリティの高いグループを出すだろうし、
次のグループメンバーも「真実・誠実・謙虚」だろうという信頼感がある。
YGだってメンバーはみんな良い子なのに…
会社のイメージって大切だなと実感する今日この頃である。
スタイリングが良くないとか、音源成績や販売成績が振るわないとか、実は全て些細なことだ。
一貫した音楽性と、所属アイドルへの信頼感。
これが保たれているうちは、JYPはK-POP界の一角で存在感を示し続けるだろう。