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美味しいものを食べましょう

美味しいものを食べるとわくわくしませんか?しあわせな気持ちになるし、笑顔になるし、本当に美味しいものに出会ってしまうと会話なんてそっちのけで「美味い」しか言わなくなります。

美味しいものを食べたいですよね。まずいものを食べたいなんて人はまずいない。よっぽどの物好きです。

問います。今までで一番美味しかったものってなんですか?

実は、意外とすんなり出てきません。私は結構悩みました。まあ20年ばかりしか生きていないので本当に美味しいものになんてまだ出会っていないんじゃない? とも言われそうですが、それは置いといて。

少なくとも、私がやっと思い浮かべたものと、あなたが思い浮かべたものが同じである確率はとても低いはず。多分、違いますよね。出会ったばかりの人にこの質問を投げて合致することってなかなかない気がします。「あそこ、美味しいよね〜」くらいだったらあるけど。

それは、それぞれ味覚が違うからです。味覚が違うから、何を一番と思うかはそれぞれ違ってくる。

でももうひとつ理由がある。私はこれ、結構大きいと思います。

それは、「誰と、どんな時に食べたか」です。


いつ誰と、それを食べたっけ。

料理をこだわって作ってらっしゃる方、全てにいま、申し訳ない気持ちです。一流のフレンチは美味しい。わかります。それはわかります。

でもそんなの毎回食べていられないじゃないですか。

だけど美味しいものを食べたいじゃないですか。ね?

今までで一番美味しいと思ったもの。それってパッとは出てこないけれど、いつまでも「美味しかったなあ〜」って思えるものって、料理研究家とか評論家でない限り「思い出の味」とか「あの時、誰と食べた、あのレストランの」とか、そういうのだったりしませんか。


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6th by ORIENTAL HOTELのパンケーキ

私はあまり、パンケーキが好きではありません。けれど女子大生をしていると、まあまあパンケーキを食べる機会があります。誘われて断るほど、パンケーキが嫌いなわけでもないので。

でも、自分から進んで食べない私が、それでも結構美味しかったな、というのが有楽町にあるこのシクスバイオリエンタルホテルのパンケーキです。

なんなら、また食べたい。

さっきまでの話だと、味なんて、誰といつ食べたかで決まるって言ってたじゃん、ってことなんですけど、

その話題は、私がここでこのパンケーキを食べているときにふと心をよぎったことでした。もちろん口には出しませんでしたが、「あれ? パンケーキ、美味しいなあ。けど雰囲気もあるよなあ、今日はとってもいい日だったし、一緒にいて楽しいひとと食べているからかなあ」と思いました。

それから食べている時に、こうも思いました。「もしかしたらこのパンケーキが私の人生で一番美味しいと思えるパンケーキになってしまうんじゃない?」

「いつ、誰と」も好条件でしたが、もしかしたらこれは本当に美味しい。

だからパンケーキがめちゃめちゃ美味しかったのか、条件の法則で美味しかったのか、もうわからないけれど、美味しかったからオススメします。

一緒に食べたひとに「今までで美味しかったものは?」と何気なく聞いたら「一番忘れられないのはオールナイトをした後に友達と朝方食べた一蘭かな」といわれました。

うむ。一蘭は美味しいよ、確かに。でも絶対にそれは「どんな時に」食べたかの要素が強かったんだろうなと思いました。

ちなみにシクスバイオリエンタルホテルのレストランは雰囲気も最高なので、「めっちゃ美味しいものを食べたい相手」と行くことをおすすめします。そうすれば必然的に「いつ、誰と」が満たされるので、どう間違っても美味しいはずです。


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神楽坂 トンボロ

いきなり写真がfoodieでごめんなさい。

バイト終わりに食べたものだったので、カメラがありませんでした。

「あれ? お前、パンケーキ嫌いって言ってなかったっけ」と、ここまで読んでくださった方は突っ込みたくなったと思うんですけど、

これは私が「バイトでミスをしちゃって落ち込んだ日に、自分を元気付けるために入った喫茶店で、食べたかったケーキが売り切れていた日に、頼んだパンケーキ」です。

長い。前置きが長い。

でも、このパンケーキの味を今もよく覚えています。これを食べて、「あ、美味しい」って思って、あしたも頑張ろうって思ったことまでよく覚えています。

何よりこの喫茶店、すごく居心地がいいんです。その後も何度か訪れることになるんですけど、コーヒーゼリーなんかとっても良いです。ほろ苦さとバニラアイスの組み合わせはいつだって「しあわせ〜」と思わせてくれますし。

ふわっふわなパンケーキではないですけど、食べるとじゅんわり......やさし〜い甘さが口いっぱいに広がります。

「いつ誰と」とさっきまで話していましたが、「ひとりで」でも沁み入る味がありますよね。「ひとりだからこそ」かもしれない。

その時の自分にぴったりと寄り添ってくれる味に出会えた時、忘れもしない「美味しい」に変わるのかも。そう思いつつ、今日の食べ物紹介は終わります。


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