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見渡すかぎり春のみどり 英国旅行2016その3

2016.04.23
3日目 カーディフ-ソールズベリー

 晴れた! うれしい!

 前の日は昼食で満腹になりすぎて夕食を抜いたにも関わらず、まったくおなかがすいていない。
 朝ごはん食べられるかな……と不安になりつつホールへ行くと、お茶とコーヒー、トースト、シリアル、フルーツなどは好きなものを勝手にとり、ほかに一品メインをオーダーできる形式だった。ああ問答無用でフルブレックファーストじゃなくてほんとによかった……と思いつつ、grilled kipperを注文した(これはなに? って聞いたら魚だと言われたので。鮭だった)。

 九時半にUがホテルに迎えに来てくれて、まずはカーフィリー城に連れて行ってもらった。
 カーフィリー駅で降りると、のんびりした街のいっぱいの緑のなかにどーんと城が現れて、テンションあがる。あちこちに鴨やらもう少し大きい鳥がたくさんいて、わがもの顔で歩いているのがかわいい。

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 カーフィリーは『指輪物語』や『ゲーム・オブ・スローンズ』などの西洋ファンタジーが好きなら絶対に行ったほうがいい。最高に楽しい。
 のどかな絵柄で首がバンバン飛んで血がブシャーッという感じの説明フィルムは、あれは一体なんだったんだろう……

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 カーフィリー名産のチーズのランチを諦めて頑張ればカステル・コッホにも行けそうだということになり、泣く泣くチーズを捨ててそちらにも案内してもらった。
 今度は山の中腹のお城で、ちょっとしたハイキング気分。いかにも要塞なカーフィリー城とはうってかわって、とてもかわいい。

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 カステル・コッホのティールームで軽くお茶を飲み、カーディフ・セントラルまでUに送ってもらって、ファースト・グレート・ウェスタン鉄道でソールズベリーへ。車窓が楽しかった。バースの街もちらっと眺められて嬉しい。牛や馬や羊がとにかくいっぱいいる。
 ようやくおなかが空いてきて、前日にカーディフのマーケットで買ったウェルシュ・ケーキを食べる。素朴な味でおいしかった。

 十九時ごろソールズベリーに着いて、まだ外が明るいので街を歩きまわりたいような気もしつつ、疲れていたのでホテルのサービスのビスケットだけ食べてバスタブに浸かり、持ってきた『蓮喰ひ人の日記』を読んで早めに寝ることにする。

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 Uが話してくれたイングランドとウェールズのこと、瀕死の状態だったウェールズ語を積極的に使用する政策をとって案内などをすべて二ヶ国語表記にした結果、話せる若い世代が増えてきたこと、などについてつくづく考えてしまう。

ゲール語が英語の霧に消えゆきて国境はもう越えたのだらう 黒瀬珂瀾

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