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就活体験記(失敗談)

就活時代にしたためたノートです。
公開するほどのものなのかわからずずっと下書きにありましたが、この失敗談で誰かの心が軽くなったら良いなと思い、公開することにしました。
現在はディベロッパーに内定を頂き終活しております。
自分自身と向き合うことは時に辛いこともありますが、希望を捨てずにひたむきに取り組めばきっと納得できる会社に出会えると思います。

どうか就活生の皆さんの励みになりますように。

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1月になってしまった。

去年の6月辺りから始めた就活が、もう半年以上経っているという事実を受け入れられない。就活が早期化している。
25卒の就活生の1割は既に内定を貰っているという。なんてこった。

私は1年休学しており、同期はもう既に内定を貰い春から社会人になろうとしている。中には、3ヶ月で内定を獲得した強者もいる。
だが、私は決して要領が良い人間ではないので、そそくさと就活を始めることにした。

私にはどうもひねくれとがり人間なところがある。
特に対策もしないまま夏に大手食品メーカーのインターンシップに申し込んでは惨敗してから、(当たり前)反骨精神でベンチャー企業ばかり見るようになっていた。
自分は大手無理なんだと早々に悟りながら、ベンチャーの開拓者精神にワクワク感も感じていたので、そこから「自分はベンチャーに行く人間なんだ」と思い込んで就活をしていた。

しかし、周りの友人や経験豊富なバイト先のオーナーからは尽く「大手に行ったほうが良い」と言われた。

うーん。

正直、私は「安定」よりも「挑戦」という言葉に惹かれていたし、 ベンチャーの人の夢やスピード感についていけるようになりたいとさえ思っていた。

そんなとき、エージェントの紹介でとあるベンチャー企業に出会った。そこの人事の生き方や考え方が人としてがかっこよくて、自分の憧れになっていたところがあった。

私のモチベーションの源泉は、「好奇心」と「憧れ」、そして「自分だからこそできること」だったから、既に好奇心と憧れを満たしていて、かつ「社会課題解決」という大きな問題に取り組みたいと思える使命感は、自分にしかないと思っていた。だからそこのインターンシップに参加した。

突破率2%のインターンシップを運良く通過し、アドバイスを受けながらも2日間真面目に取り組んだ結果、高評価をいただき選考に進めることになった。

面接にあたり面談を5回ほど実施していただいた。その中で、前述した生き方がかっこいい人事と対話を重ね、自分がどんな社会人になりたいのか、どう生きたいのか、何をしたいのかを、常に全力で向き合って一緒に一生懸命考えてくれた。

なんでこんな見ず知らずの就活生に本気で向き合ってくれるんだろう。
面談後はいつも胸が熱くなった。
ときには自分の悩みや思いが溢れて泣きそうにもなった。それでもいつも耳を傾け、同じ熱量で向き合ってくれる方だった。

こういう人になりたい。心の底からそう思った。途中から、「この企業で働きたい」から、「この人のように働きたい」と思うようになっていた。

そして面談を重ね、いよいよ面接本番が来た。相手はいつもの人事だった。
私のことは十分理解してくれていて、面談の段階でもミスマッチはないとおっしゃってくれていたので、ありのままで受けようと思った。

しかし、このとき面接経験2回目だった私は自分の詰めの甘さと想像力の無さに絶望した。
高校時代の部活動の取り組みについて深堀される意図を掴みきれず、面接の時間の1/4も費やしてしまったのだ。これはフィードバック時に指摘された。

結果、1次面接でお祈りされた。

正直、悔しいとか悲しいよりも、あれだけ本気で向き合ってくれた人事に対して申し訳ない気持ちでいっぱいだった。本当に、不甲斐ない。

最初の頃は早く内定を取りたいとか、そういう気持ちが無かったわけではないけれど、それでもあの人事と面談をして、これほど人の価値観や考え方が素敵だと思え、かっこいいと思える大人に出会えたのは奇跡だと思ったので、入社して恩返しをしたいと思っていた。まぁ叶わなかったのだが。

でもそれくらい、私にとって貴重で大切な出会いだったんだと思う。
私はこの経験を糧にこれから仕事をしていきたいし、そういう仕事や目の前の人やものに対して真摯に向き合える人でありたいと強く思った。

就活生の皆さん、一緒に頑張りましょう。

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