師匠っていいな。とくに仙人みたいな白髭の師匠っていいな
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普段、小説は読まず実用書ばかり読んでいるのですが、友人からおススメされ、おススメしてくれからには何かがあるのだろうと手に取った本です。
なにか ありました。
そう なにか あったのです。
純粋に物語として、楽しく一気に最期まで読み進めてしまいました。
物語を楽しむのと同時に、何か学びはないかな?と読んでいたのですがありました 学び。
それではいってみましょう!
「できることが目的じゃないよ。やってみることが目的なんだ」
うんぬんかんぬん物語は進み、主人公が水墨画の巨匠先生のもとで水墨画を学び始めます。先生が見本を見せ、主人公が見本と同じように自分にできるようになれるとは思わないと言った後の一言。
ここから感じたのは、理想の未来に向かって何かをやるのではなく、今を生きることが未来につながるということ。今に照準を合わせる。
やらない理由なんていくらでも作れる。そうじゃない。
まさに今、行動する。それだけが一つの答えなんだ。それだけが未来に続く道なんだ。
自分の背中を押してくれる一言です。沁みます。
「力をいれるのは誰にだってできる、それこそ初めて筆を持った初心者にだってできる。それはどういうことかというと、凄くまじめだということだ。本当は力を抜くことこそ技術なんだ」
「いや、まじめというのはね。悪くないけれど、少なくとも自然じゃない」
「水墨は、墨の濃淡、潤滑、肥痩、階調でもって森羅万象を描き出そうとする試みのことだ。その我々が自然というものを理解しようとしなくて、どうやって絵を描けるだろう?」
うんぬんかんぬん物語が進み、主人公が水墨画を学んでいく中で先生との会話(主人公の部分は中略)。
おそらくモノゴトの本質について話しているのではないだろうか。
僕も仕事をしている中で、肩に力を入れて鼻息荒くおこなうことがある。緊張なのか、不安なのか。先日も、2日間連続で行うイベントをブーブー鼻息荒く担当した。
なんと2日目に寝坊したのだ。
イベント初日が終わった夜。床についてから夜中にトイレで目が覚めた。そこから頭の中であれやこれやと考え、寝れなくなった。完全に気持ちが高ぶっていた。うーん、うーん。
ふっと気づくと完全に寝過ごしていた。
全身全霊をかけた見事な(?)謝罪によって、なんとか事なきを得てイベントは無事終了したが、力を入れまくった末の未熟な結果だったのではないか、と考えている。
まじめは悪くない。でも、気負いすぎた自分は自然のか?理想の結果を追い求める自分は自然なのか?
自然な自分でいることこそが、もしかしたらもっともいい結果につながるのかもしれない。と、感じている。
#寝坊ダメ ゼッタイ
今いる場所から、想像もつかない場所にたどり着くためには、とにかく歩きださなければならない。自分の視野や想像の外側にある場所にたどり着くためには、歩き出して、何度も立ち止まって考えて、進み続けなければならない。
歩き出そう。
歩くか歩かないかは自分で決めることができる。それは自由だ。
どこにたどり着くかはわからない。けど、そうしよう。
その方が人生は楽しそうだ。
しみじみと感じるのは、言葉というのは不思議なものだ。実在の人物の言葉でなく、たとえ物語の中の言葉だとしても、人はその言葉を感じ、噛みしめ、受け入れることができる。すごくいい時間でした。
物語とは別に、物語の構造と人間の心理についても再認識したことがありました。
やっぱ恋愛事は気になる!成長の行方は気になる!勝負の行方は気になる!成長曲線(絶望・希望・別れ・再会などなど)は盛り上がる!コミカルな表現は大切!物語っていいね!
こんな体験ができたのもおススメしてくれた友人のおかげ!感謝、感謝!
どうやらこの本、漫画にもなっているようです ↓