半額でいかが?
昨夜の三半規管の不調を経験したせいで、どうにも気分が優れない気がする。病は気からとはよくいったもの。
予定していた買い物にも行かずダラダラと過ごした日中。夕方ころからようやく始動。
肉でも食べて元気を出そう!
元気を出すにはきっと肉なのだ。僕は普段、肉を焼いて食べることはあまりない。
適当に見繕ってかごに入れる。美味しそうなお寿司もかごに入れる。お寿司は100円引き。
並んでいるお寿司を取ろうとしたときに下のお寿司に貼ってあった100円引きのシールの一部が少し剥がれた。あ、ごめんね。
そしてレジへ。
「店長、店長!」
レジ打ち人は店長を呼んだ。
え、僕なにかしました?
「このお肉の割引シールがいくらなのか確認しますね」
あ、さっきのお寿司のシールがくっついちゃったんだ。素直にそう伝えるも「いえ、お待ち下さい」と引き下がらないレジ打ち。
ジレの後ろに並んでいる人の視線が痛い。
「このままの値段で結構ですよ」
そう伝えた背後から店長登場!
半額のシールをペタリ
きっとそういうルールなのだろう。シールの割引率がわからなければトラブルにならないように最大の割引を実施する。
なんだかとても申し訳ない。だって、元々シールなんて貼られていなかったのだから。
そういえば以前にも別のスーパーで似たようなことがあった。日付が変わる前のスーパーで僕は蕎麦を買った。
「あれ?これ割引になっていませんでしたか?」
いえ、だって割引シール貼ってないじゃないですか。その値段で結構ですよ。
「半額にしておきますね」
僕になにも答える隙を与えずに半額にしてくれたのだ。
望んでいないのに割り引いてくれるという謎のやさしさ。こういうやさしさが次のやさしさを生み出すのだと思った。
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