見出し画像

後味が悪い

明日から出張。前泊しなければいけないので今日は移動日。本当は先週のはずだった出張は直前になって延期された。

「申し訳ございません。不具合が発生しまして、一週間の猶予を頂きたく」

申し訳ないといえば許されると思っているのだろう。不具合のままでは作業を進めることはできないし受け入れるしかない。

「当初の予定から一ヶ月遅れています。なぜこのような事態になったのか。原因と対策をご説明頂きたく」

今回ばかりは強めの対応をせざるを得ない。他の案件はともかくこの案件だけは必ず納期を守ってくれと何度もお願いした。にも関わらずこの結果なのだから。

言えば角が立つが言わなきゃ伝わらない。言う方も気を使うし、どうにも後味が悪い。

後味が悪い対応をせざるを得ないのがプロジェクトリーダー。引っ叩いてでもこのプロジェクトを垂直立ち上げしなければならない。

「結局、なにも進んでいません」

「私はこの件は関係ないと思っていました」

蓋を開けてみれば、できていなかったということがないように口酸っぱく伝えた後輩は案の定、なにもやっていなかった。

また別の人間はToでメールしたにも関わらず、自分の都合のいいように解釈し「関係ない」とぬかしやがった。

基本、オンラインで進めているプロジェクトだから、相手の状況が見えにくい。その確認をするための今回の出張。各自が責任を持って仕事を進めてくれれば、こんな出張しなくてもすむのに。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?