おじさんのガンのその後
先日、こんな記事を書いた。
https://note.com/as_memo/n/n720b4efe2d88
あれから一ヶ月も経たないうちにおじさんは亡くなったらしい。
確かにやせてはいたが、自力で歩いて病院に通えるほどだった。
聞けば、普通に夜就寝したまま翌朝には冷たくなっていたらしい。
「なんて理想的な最後なんだ」と思ったが、それを伝えることはできなかった。
こういうときの言葉の選び方は難しい。悲しみをわかったような気で接するのも失礼な気がするし、あっけらかんとするのも、また失礼になる。
僕の母もガンでやせ細って、最後は別人みたいになっていた。それを知らずにやってきた親戚のおばさん。
「あらまあ、どうしちゃったの!こんなに痩せちゃって!まあ、かわいそう」
もう少し言い方ってないのかなと思って僕は聞いていた。
「かわいそう」という気持ちは言葉にしたとたんに相手の心の奥底を傷つける。
あなたはかわいそうな人。わたしはそうじゃない人。
明確に線が引かれる。
そういう言葉を平気で口にできる人はそんなことを考えたこともないだろう。
相手に対して気遣いができる人。あなたはそうじゃない人。
僕はそうやって明確に線を引く。そして、できるだけ接点を持たないようにと思うのだ。
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