理解

弱っている気持ちを伝えてみたら、みんな理解してくれた。先日の記事に書いた理不尽男のことだ。

僕は彼の理不尽な攻撃に精神的に追い詰められていた。気分が上向かない日が続いた。

「でも、このまま潰されるわけにはいかないんだ」

あと一歩のところで踏みとどまっている状態。僕は必死に打開策を考えていた。

相談してみるか。

相談相手に選んだのは実務担当者のふたり。ひとりは理不尽男の部下。

「あの人、いつもあんな感じだよ。特に会議の場ではそう」

「どうしてあんな感じになっちゃうんでしょうね?」

ふたりとも僕の気持ちを理解してくれた。やはりあの状況はおかしかったのだ。

「だから、僕はみなさんと一線を引こうかどうか悩んでいるんです」

一線を引かれたら困るのは目に見えている。それがわかっていて僕はそう提案したのだ。

迷惑をかけたくはないから、本当に一線を引くつもりはない。賭けだ。

結果、僕らは協力し、どうしたらうまく事が進むかを考えることになった。

とりあえずは理不尽男の部下が対応してくれる。ふたりの関係は悪くないから、お任せしても大丈夫なはず。

かといって、代わりの生贄を捧げる状態だけは避けたいから、今後の状況を注意深く見守っていく必要がある。

話し合いの場をもってよかったと思う。おかしいのはほんの一部の人間。それ以外は理解し合える人間なのだ。

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