不安の連鎖と人々の本性

友達には悪いんだけど、来週の予定もキャンセルした。この時期にわざわざ人混みの中に出かけていくこともなかろうと思って。

騒動は人の本性をあらわす。

3.11のとき、僕は同じこの国の人を誇らしく思ったものだ。ボランティア。募金。助け合いの気持ちで日本がひとつになったように感じた(当時のことが僕の中で美化されているだけかもしれないが)

でも、今回はどうだろう。マスクを買い占める転売屋。人を不幸にしてまで自分だけが得をしようとする人間がいる。

マスクを買い求める行列に並んでは、その列に割り込みをしたとかしないとかで取っ組み合いの喧嘩になったりもする。

咳払いひとつしただけで、まわりの人々の冷たい視線にさらされる。

マスクをしていないからといって非常識な人間扱いされる。

3.11のときの政府の対応にイライラしたが、今回はイライラを通り越して、あきらめにも似た気持ちになる。あぁ、この国はいったいなにがしたいのだろうか?と。

終息が見えないことの不安感。日本中に感染者が増えていく現状。感染が防止できているとはとても思えない。

現状が見えないことの不安感。実際にはもっと多くの人が感染しているのだろうという憶測が不安に拍車をかける。

僕は僕にできることをやるしかない。不用意に出かけない。自分だけは大丈夫だなんて思い込まない。根拠のない思い込みで自分を正当化しない。

僕は今回のこの騒動で不安になった。この国の未来に。

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