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同棲解消学 実践編 とにかく「早く」!! ー 同棲解消記録 『色恋を持たない多崎ありゅーと、彼の巡礼の年』

さて、これまで割とエモーショナルなnoteばかりを書いてきました。

この企画のターゲットが「巡礼の記録」なのでそれはまぁそうなるよね、というのはあるのですが、少しくらい実務的なことも書かないといけないと思いました。

とても生々しいながら必要なことだと思うし、誰かの何かに役に立てば幸い、という思いもあります。あなたの同棲解消のお役に立てば幸いです。何だそれ。

これまでの記録はおそらくエッセイの棚に並ぶ類のものですが、
今回のnoteは実用書の棚に置かれることをイメージして書く所存です。


同棲解消。ひとつの恋の終わりどころでない、ひとつの暮らしの終わり。


ドラマが有り余る題材である一方、その現場を経験した身から言わせていただくと

とんでもない生々しさを伴うものでした。

もちろん、100の同棲解消に100のパターンがある(何だそれ。)のが真理ですが、私の今回の経験から導かれたことを記したいと思います。


私たちの同棲解消

正直言って、全然平和的ではありませんでした。

もっと正直言って、この解消劇の中で、相当に気持ちが冴えました。この文脈でよく使われる言葉は「冷めた」だと思うのですが、私の場合、「冴えた」という言葉がふさわしい気がします。

あちらは実家に戻る一方で上京民たる私は家を探さなければならない、この不均衡から生じるいろいろ。
別れ方について、私から見れば「通達」、翻って相手から見れば「見解の一致を確認した上での別れだった」(!?)。
そしてそして、この暮らしの終いにあたり、どういうお金が発生しどちらがどう負担するかという点についての本当に血生臭い争い。
詳細はあまりに個別事情すぎるので割愛しますが、かつてともに暮らした人同士にも関わらず、完全なる「他人」に豹変して争い向き合う場なので、相手からも、そして誤解を恐れずいうと多分私からも、人間の汚い部分が滲み出ていた気がします。この時間は本当にしんどかった。
心に北条義時を飼いながら戦った日々でした。(?)

綺麗なかたちで終われなかったことは本当に残念。

この場で相手を糾弾するのも自己保身を語るのも本意ではないので、「残念」、これに尽きます。


同棲解消は「喪主」として臨むべし

ではなぜ、こんな血生臭いものになってしまったのか。

パーソナリティ云々を言い出すとこれまた個別事情すぎるのでそれ以外で思い当たるのは


「時間をかけすぎた」ことが要因だったのかな、と反省しています。


別れの「通達」を受けた(と、少なくとも私サイドではそういう認識)身としては、「情」が満タンで残っている手前、同棲解消に係る実務にいきなり向き合うのは非常に難しく、
まず第一に、別れる、という事実を咀嚼する必要がありました。
それもあってか、実務の点を先延ばしにしがちだった。結果、上記のセンセーショナルな話し合いの部分をずるずる長期尺で進めてしまったのです。

そうすると何が起こるかというと、当然関係性に心情の面で変化が出ます。露骨にいうと「他人化」がどんどん進みます。さらに、欲も増すんでしょう。事情も変わってくるのでしょう。要求はどんどん増していくし過激になるのです。時間が与えられる、という状況は、こういうケースにおいていいことなんてないです。


で、ちょっと過激なサブタイトルをつけましたが、これに尽きるな、と思います。

このご時世の中では適切な例ではないなとは思いつつも。
人が亡くなったとき。

遺族はまず、通夜・葬式までを滞りなく済ませなければならない。超実務に否応なく向き合わなければなりません。そして諸々をバッタバタで済ませ、全てが終わった後で、死というものに本当の意味で、ようやっとじっと向き合う。
張り詰めていたものがやっと落ち着いた時に、やっと思う存分涙を流すことが「できるようになる」。

実体験はないものの、さまざまな映像作品・小説等々での、お葬式の描写の常套はこういうものだと思いますし、世の中で起きているお葬式事情も実際こうだと思います。

お葬式後に「もう、泣いていいんだよ」って声掛けがあるシーン、皆様もどこかで見たことあるのでは。


同棲解消にあたっても、この心構えで臨むのがとっっっても大事!!!!!!


言いたいことの核、それは、

「暮らしの終いにかかる特にお金関係については、別れが確定した段階でそっこーで決め切るべし!!あと、紙等に残すのがベスト!!!!」です。

双方納得の上での別れならさもありなん、
私のように、片方に気持ちが残っている状態でこれをやるのは極めて難しいのは承知です。
でもね、後々苦労をした身としてはこれは徹底すべきだと思います。


最初にバシッと全部決め切って、後から撤回とかそういうのなし!恨みっこなし!!
で、あとは感情を殺して粛々と進めること!!


それから、そもそもだけれど、別れるってなったらさっさと今の暮らしを終うこと!!

誰かさんのように、3ヶ月とか住み続けないこと!!!



まぁこれもようやっと全て落ちついて、客観視がある程度できるようになった今だから言えることなのかもしれませんが。

とにかく「早く」!!

本当にこれに尽きます。ぜひご参考となれば。

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