EMDR治療#3 いよいよ本丸10歳頃のトラウマと向かいあう

EMDR治療とはどんなものか?
少しずつわかってきた。

思ったより複雑で、繊細な治療。
そして、ただのカウンセリングよりそれなりに痛みも伴うということ。

毎回ターゲットを絞って、当時をしっかり思い出す必要があるため、感情も体感もすごくリアル。
だから心の準備と覚悟は必須。

今回は覚悟はもちろん、数日後の予定も確認された。

私の人生において、避けては通れない部分だし、これ以上先延ばししても仕方ない、、、
ちょっと緊張しながら、本丸の治療が始まった。


先生の誘導で、当時の状況をリアルに思い出す。
家の間取りや、隣の部屋から聞こえてくるテレビの音や話し声まで、しっかりイメージする。

体感のチェックは最悪だった。
全身のあちこちに力が入って息も苦しい。
特徴的だったのは胸のムカムカ、、、
オェーって感じ。

こんなに辛かったっけ?
自分でも驚いた。


トラウマのターゲットは1人のつもりだったけど、実は隣の部屋の人達も含まれていた。

それぞれへの気持ちが複雑に違ったけど、ゆっくり丁寧に処理していく。


今回は眼球運動、両手への刺激、そしてヘッドホンも装着。
知らん人が見たら、私の方がヤバい姿かもしれん笑。

フラッシュバック、
確認の会話、
眼球運動を
淡々と繰り返す。

涙と鼻水でぐしゃぐしゃだけど、
目をつぶらないように頑張った。

じゃないと、
ただ辛いだけで、脳の処理が進まないのは嫌だから。

お願いだから、トラウマ処理を進めたい。



途中いくつかの気づきがあった。

欠陥だらけの家族の中で
思った以上に私は頑張ったということ。

当時の状況から小さな私を救う場面ですら、オエってなる奴には1ミリも触れたくなかったこと。

みんなに謝ってほしいと思ってたけど、
ほんとは感謝して欲しかったということ。


記憶の処理をする中で、
オエってなる感覚はなかなか変化せず、ゼロにはならなかった。

おそらく、その後のトラウマ体験とも繋がっているから、ここで全部スッキリさせることはできないようだ。

でも、今回のターゲット体験が、その後のトラウマ体験とも繋がってるから、大元を治療することで、他のトラウマにも良い影響がある、とのこと。

なるほど、
治療の全体図を見たら、
完璧さにこだわる必要はないんだな。


治療中、先生が何度も
大丈夫だよ。うまくいってるよ
と声をかけてくれた。

ちゃんと寄り添ってくれて、
ゴールに向かって進めてくれる感じがして、辛くても大丈夫。と実感できた。

応援してくれる人が目の前にいるのは、本当に心強い。



なんとか、私は大丈夫

に着地できた。



治療前は全く思えなかったのに、
不思議と大丈夫だった。

止まったままの時計が
やっと進んだ感じ。

そして、オエってなる感覚の元も
少し離れた気がした。

背中にベットリしてたオエッが、
スーッと軽くなった。

憑き物が取れた、に近いかな?
オカルトじゃないけど。


前回は妹のイメージがポコっと取れたし、この感覚はすごく強くて嬉しい。


治療は順調なようで、
EMDR3回目でここまで来れたのはよかった!と先生に言ってもらえた。

長いこと独学も含め、
心理学や潜在意識を勉強してきた事が役に立ってるかな。

褒められるって
前向きになれるから嬉しいな。


治療後はトランス状態から抜けにくくて、解除を念入りにしてもらった。

涙と鼻水で、つけてたマスクが重くなったのは少し困ったけど。

2、3日は脳内で処理が進むらしく、肉体的な休養と、トラウマ処理の促進のために、できるだけ多く眠るようにした。


夫の変化と、
本丸の治療。

少し前に動いてる感じがしてきた。


まだまだこれから。

がんばれわたし。

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