お気に入りの食器棚

今日はアルバイト最後の日。いい人しかいなくて、いい場所だった。
すべての人たちありがとう!
あんなに嫌な人しかいないところもあれば、こんなにいいところもあるんだなと。前のバイトをやめたときはこんなんじゃ社会に出てやっていけない情けないなと思っていたけど、嫌な人に耐える必要なんてなくて、逃げても弱くはなくて、さっさと新しい場所探して自分にあった居場所を見つけることに労力を注ぐべきだと身をもって知った。
社会経験としては、いい経験になったのかな。
あのひとは一生大っ嫌いだけれど。

帰宅後は読みたかった本が届いていたので読むことにした。
「サガンの言葉」
ツイッターでたまたま引用されていた本で、「知性」と「孤独」に惹かれて買った。知性と弱さが両方あって初めて寛容が生まれる。だとか、まだ第一章しか読めてないけど、生きる上で大切にしたいことが私と似ていて面白かった。

時間はないけど、コツコツと読んでいく。
これまでは物語を読むことが多かったんだけど、こんな詩集みたいなものも面白いなと、読みたい本のジャンルも広がった。

今日は、私の読書遍歴、好きだった本を一生懸命思い出し、意味のないことに大切な時間を使って終わりにしよう。

小学5年生の時にハリーポッターシリーズを読む。読書は比較的好きなほうだった。中学生のときに姉が買ってきたを東川篤也の推理ものを読んで推理小説にはまり、当時流行っていた東野圭吾を読みまくる。東野圭吾はたくさん読んだけど、しかし、結末の動機が毎回しょうもないなと感じてしまい、すこしずつ飽きてしまった。なんか、10冊以上読んでいると予想できてしまうというか。でもその中でも好きなのは、「宿命」。なぜ好きなのかはわからないけど、たぶん読めば思い出す。あと、赤川次郎は単純におもしろくて好きだった。高校生のときは推理小説にはまったまま、時間がなさ過ぎて読書から遠ざかる。
そして大学生になってから、やっと物語や随筆、詩集を読むようになる。あの推理小説を読み進めるスリルもいいけど、何日も時間をかけながらゆっくり同じ本を読むよさにも気づいたのだろう。だからね、推理小説って時間がある人しか読めないんだよたぶん。何時間かまとまった時間を確保してご飯も食べずに最初から最後まで勢いよく読み切ることで生まれるあの爽快感は暇じゃないと味わえない。

今の私の夢は、食器棚と本棚を一緒にしちゃって自分の好きなものを全部そこに詰め込んでしまうこと。ガラス戸から除くお気に入りのマグカップの上に好きな本が並んでるなんて、毎日テンション上がるよね!
また一人暮らしを始められたら、絶対に叶えたい夢ができた。

したい、ほしい、やってみる、そういうことで恥じ入ることなんかない。
もうほしくない、できない、したくない、ということこそ恥ずべきこと。
嫌悪すべきものは行き過ぎたことではなく不十分なこと。
                       フランソワーズ・サガン


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