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授業をパワーポイントでしてみた

無理やり3年かけて6学年全ての自分の授業のパワポデータを作りました。大変なことが多かったけど学びも多かったです。しんどいのでお勧めしません。

(1)時期

2016年度~2018年度

(2)科目

中学理科(生物地学分野のみ)、高校生物基礎、地学基礎、生物  

(3)授業形態

一対多のオールドスタイル。教科書の内容のみパワポ+板書。演習解説などは従来の板書で

(4)準備物

PC=自分のレッツノート win10 LTEモデル、プロジェクター=職場のEB-W8(2500lM)、スクリーン=模造紙2枚で自作 教室へ行くたびにセッティング、プリント(「配布資料」ではなく、テキストと問題をwordに張り付け空欄補充にした)。生徒には年度初めにB5のフラットファイルを用意する指示

(5)目的

①板書時間減少・・・浮いた残り時間を復習の問題を解く時間に
②表現の幅拡大・・・動き、立体、実施できないバイテク実験などに対応
③来るべきICTに対応・・・パワポとプロジェクターに慣れる
④教材バンクづくり
⑤大学はパワポで授業されているし、これからはパワポが主流に違いない

(6)目的の達成状況(評価を◎○■△×)

①■確かに減る。空く時間を説明に余計に割いたり問題を解く時間に充てた。説明の効果は実施前と変わらず、問題を解くのは多少の役に立った。
②◎余談・脱線が本気に。脂肪の乳化の際、ペペロンチーノの調理動画で説明したのはよかったのでは。
③◎する前はプロジェクターの接続も自信がなかったが、現在はもちろん問題なし。
④△当然パワポ資料は蓄積されるが、以前のものは手を入れる必要性が高い。またスライドのつくり方に問題があるのか、スライドを見てもしゃべることが分からないことがある。
⑤×みごとに当てが外れる。こんなしんどいこと、5講座担当している教員ができるはずない

(7)その他のメリット

・反応は割とよかった。結果2019年度からはパワポを一切しなくなったが、卒業生は割と驚いていた。
・授業スライド作りでストーリーを立てる際自分の曖昧な理解や非論理的な説明をしている箇所に気付けた。
・配布プリントが散逸せず、ちゃんとした生徒は様式が統一されているので調べやすく便利だったと思う。

(8)その他のデメリット

・準備に要する時間 パワポ作成=50分授業で3~4時間。徹夜もしばしば
・プリント準備 これも思ったより手間。作成で40分ほど、印刷にまた多くの時間。
・機器の準備 5分前に始める。片づけは生徒の問題演習中残り5分で。ただ休み時間は水さえ飲めない。

(9)まとめ

・結局この3年でパワポ授業からは完全に足を洗う(しんどすぎたので)。
・しかしICTに対するイメージが膨らみ、授業にICTを入れる発想が自然と出てくるようになった。
・本当に身についたスキルは、表面を取りさらっても残っているもので、授業スキルは向上したと思う。
・コロナ休校では最悪このパワポに音声乗せるだけでもいいかと、随分余裕。

#中学校 #高等学校 #授業改善 #パワーポイント

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