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コロナ臨時休業中の授業

うちでは3/02(月)~5/31(日)の期間、臨時休業でした。
オンライン授業という言葉の定義が曖昧で、どのことを指して議論しているのか聞いててよくわかりません。
ここではオンライン授業を双方向、単方向に分類し、どんなことをしてきたかを備忘として記します。

私がしていたオンライン授業

(1)単方向

youtubeでの授業動画配信+授業ノートのPDF配布
iPad proは、音声録音をしながら画面録画ができます。
①GoodNotes5に予め授業ノートを作っておく
②GoodNotes5にあるレーザーポインターを用いて、授業の録音録画をする
③その日のノートはPDFにして自分のGoogleDriveに入れる(上の画像)
※動画は10分強、ノートは1日2ページ これで普段の50分授業1回の分量がこなせる。

(2)双方向

Zoomで授業
①youtube授業動画を、画面共有で10分強見せる
①’途中補足のときは止めて黒板で説明しなおす。実験がある場合は実験動画を別途拾ってきて画面共有
②動画終了時に、ポイントのまとめ
③残り時間は自習。この際には画面をオフにさせていた(生徒も疲れるので)。

(3)やってみて

①オンラインSHR、授業全て自宅でできた
②授業のIDは最初、1クラスに1つ。つまり生徒は入りっぱなしで教員がそのIDを入力しているPCのある場所まで行って授業。さすがにこれは止めて次の週から授業ごとにIDを発行
③最初の週は全然入ってこない生徒が数人。PCの調子、寝坊など様々だが、そうした家庭には毎回すべて電話。
④授業のフォローにもう一人教員をつけている。これは地味に嫌だ。出席確認は自習中にできるので無駄で仕方ない。まあ自分の授業をほかの先生に見てもらえたり逆に見ることができるのでいいか。
⑤授業再開後、生徒のノートを見ると結構私のPDFが貼ってあり、必要事項を適宜自分で書き込んでいた。もう授業、これでいいんじゃないかなあ。

大まかにしたことを時系列で

3月

卒業式について。高等学校は実施、中学校は中止。
学年末テストも中止。
生徒の登校は、春休みの課題渡し(各自登校時間自由)と三者懇談会のみ。
生徒・保護者との連絡ツールは、従来からあった学校のサイトにある各学年の連絡板(1ファイルのみ添付可)を、週2回定時で運用。Classiの全学年運用を1年前倒しで依頼。
生徒の家庭での勉強は「春休みの課題」、「すらら」(3/31までの無料使用、使い方は生徒に任せる)。

⇒すららの評判は良くなかった。とても分かりやすい内容だが、本校生徒・教員とも理解度は置いておいてオールドスタイルの大人が講義するものがいいみたい。だからスタディサプリが好きそう。

4月

入学式は中止。遠足等諸行事は中止でなく延期の扱い。
4/27(月)の再開を目指し、サイトの掲示板上で新クラス発表と各学年でクラスの半数ずつ時差登校し教材渡しを行う。この時の生徒の表情が忘れられない(嬉しいがそれ以上に不安が覆う)。他学年では発熱があっても友達に会いたいのか登校している生徒も見かけた。
4月中旬、休業が5/06(水)までに再延期。ここで自分は腹をくくる
(1)とりあえず家に光回線を引く・・・工事は4/27(月)と、予約して10日かかった。これまではLTEモデルのPCに格安Sim。スマホ契約も、ギガライトからギガホに。iPadproにはドコモのデータプラス契約をしてSimカードを入れる
(2)学びを止めるなを合言葉に、学年所属の先生方には4/27以降新学期の授業をオンラインで進めるように強くお願い。
(3)学校が閉鎖されることを念頭に、学年の先生方にはグループウエアを自宅で使えるよう準備をお願い。
(4)youtubeを使った授業の方法とアップロード方法を学年の先生にシェア
(5)Zoomの職員用アカウント発行。初のSHRを行う
(6)学校側から家庭・職員へPC・webカメラ・モバイルwifiの貸し出し
(7)Classiの運用が4月から始まるが、サーバーダウンが相次ぐ。当初は授業動画を撮影してClassiにアップロードするつもりであったが、不調のためにyoutubeに切り替える
(8)4月下旬、文科省からの通知に従い、全家庭に電話で安否確認を行う。

⇒徐々に会議で揉めることが増えてきた。自分が波風を立ててきたのが大きな理由だが、考え方の乖離が見えてきた。
 Classiの不調が4~5月と続くが、通信インフラが安定していることの重要性を痛感した。
 日経新聞を読まなくなった。この頃から、NewsPicksと官公庁の一次情報が主な情報ツールで、通常のマスメディアがノイジーな存在に。特にWEEKLY OCHIAIはデータや専門家の知見が多分にありしかも専門家同士の間で抜け落ちている部分の問題を落合氏が鋭く見抜くもので、いつも難題に対峙する心の支えになっていた。


5月

(1)登校日が5/06からさらにずれ込むことが明らかになり、学力保障体制が示せる体制になってきたので、5月上旬に学年の保護者・生徒向けに自宅からyoutubeLiveで今後の学力保障体制を説明
(2)オンラインSHRとオンライン授業(双方向)は5/11(月)から。午前・午後それぞれ学年の半分ずつ。1日2~3限。私は並行して授業のある曜日にyoutube動画を粛々とアップロード
(3)週末に、1週間のオンライン学習の成果を測るwebテストを実施
(4)他校では5月下旬から分散登校を開始。本校では平日のオンライン授業(Zoomで双方向、youtubeで単方向)と週末のwebテストのルーチンが出来つつあったので5/31まで休業継続
(5)Zoomで職員会議等を数回行う。
(6)クラスの生徒とはClassiの学習記録のやり取りで毎日文通

⇒随分と軌道に乗ってきたが、生徒のストレスがピークに近づいているのが文書のやり取りでもよく分かった。

6月

(1)第2週までは10時始業40分授業、部活動なし。
(2)第2週の土曜日、部活動禁止期間中のためZoomで部活ミーティング。吹奏楽部なので当面の予定、活動ガイドライン、新入生の勧誘と楽器体験の方法を説明した。その後パートに分かれてブレークアウトセッションで役割分担や世間話。
(3)第3週から平常授業開始。なんとか部活動も新入生のパートが決まり、ほっとする。しかしまだ合奏は出来ず。

7月

(1)中旬から約7か月ぶりとなる定期テスト。この日が迎えられることが感慨ひとしおである。子供たちもさぞかし嬉しいことだろう。
(2)下旬から、各運動部の地区大会公式戦。諦めかけた最後の戦いが用意された。文化部は未だに大会が出来ないが、我々の分も頑張ってやりきってきてほしい。

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