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幸せになりたい男子が集まる居酒屋 vol.15~あの居酒屋に、美女が現れた、の巻。

[ここまでのあらすじ]

その居酒屋では、ガチで婚活をしている男子4人、

カウンターで、猫背でハイボールを飲んでいる。

婚活の愚痴をはく日々。

常連客は、酒の肴で4人に茶々を入れる

「観察日記」もとい、

「温かいかい叱咤激励日記」なのだ。

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よく年寄りが

「長く生きていれば良いことがある」と言う。

私は昨日、それを実感した。

あの「幸せになりたい男子」が集まる居酒屋。

街はずれにあり、2階なので、

「常連客」ばかり。

キレイな女性たちが、フラッと入ってこれる

ような店ではない。

私は、驚いた。

その日、

「美しい女性」が一人で、その居酒屋の

カウンターで飲んでいたから、だ。

私は同性の立場で、思う。

「美女は、雰囲気が美しい」のである。

なんと!

全く予期していない展開だった。

【いや、この居酒屋に限って、そんな展開などない】

ちょっと冷静になる自分もいた。

私はド近眼なので、単純に、目が悪くて

キレイな女性に見えただけなのではないか。

私は、あまりにもこの4人の男子にヤキモキし、

【幻覚】を見るようになったのではないか。

いや、その美しい女子は、

カウンターに座っている。

年寄りが言うではないか。

「人間、長く生きていると、いいこともある」

めったに来ない客を

「まれびと」と言うらしいが、

この店に美女がフラッと入ってくることなど、

稀なのだ。

レアアースよりも、希少価値がある。

そうだ、こんな時を待っていたのだ。

【いい波、来た】

幸せになりたい4人の男子たちよ。

今すぐ、何かアクションをするのだ。

私は興奮を覚えた。

そして、、カウンターを見てみると、、、

( ゚Д゚)( ゚Д゚)( ゚Д゚)


何と、こんな日に限って、男子たちは誰もいない】

いつもいる次男すら、いない。

【なんだよ!!!いい波、来てるのに~】

だから、出雲大社など、

縁結びの神様にはお願いしておくべきだ。

チャンスは前髪でつかむ、ものなのだ、よ。

私は時計を見ながら、ヤキモキして、

男子たちを待っていた。

いつもなら、この時間に来るはずだ。

「ご馳走様」

美女は、あっという間に、帰っていった。

いやー---。逃したと思うよ。

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