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学級目標を決めるとき大切にしていること

 コロナウイルスのせいで学級目標を決めるのがかなり遅くなってしまっている学校も多いのではないでしょうか?

 自分も7月に入ってやっと学級目標を決定でき、「これから頑張ろう!」となっています。もう1学期が終わろうとしているのに…


 学級目標って何のためにあるんでしょうか?なんで決めなければらならないのでしょうか?どんな内容にするといいのでしょうか?そんなことを教員は児童生徒に説明できなければならないのではないでしょうか。

 「学級目標が一人歩きしている状態や飾りになっている学級はありませんか?」と言われると、ドキッとするときがあります。そんな学級目標を決めるにあたってどんな思考で教員も児童生徒も考えていくといいのかを自分なりに考えてみました。ぜひ、参考にしていただければと思います。



⬜️ 学級目標を決めるにあたって

 なぜ、学級目標決めるのかを生徒自身が考えられないといけないといけません。

 下の図のようなものを用いて目標を設定するように心がけています。

 まず、自分や学級のなりたい姿を掘り下げます

「挑戦したい」→なぜ?挑戦するとどうなるの?

「自信がつく」→自信がつくとどうなるの?どんな姿になれるの?

 などと、とにかく自分の理想の姿や夢になる部分を想像させ、言語化していく活動をします。その後、そのなりたい姿になるために、しなくてはいけないことを明確に絞っていくことで、その理想の姿になるための目標が出てきます。すると、具体的な行動が子どもたちの意見から自然とでてくると思います。

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⬜️ 学級のよさと課題を全員が話せること

 「今の学級のよさはなんですか。」

 「今の学級の課題はなんですか。」 

 この2つの質問に対してクラスに入る児童生徒が自分なりに考えて、語ることができなければならないと思っています。そしてそのクラスに在籍するすべての生徒が自分のクラスのよさや課題を共有していくことが、学級目標を作るにあたって非常に大切になってくると思っています。

 なぜなら、よさや課題が見えていなければ、このクラスが目指すべき姿やなりたい理想の姿などを想像することが難しく、想像することができなければ自分たちの行動を変えることができないと思います。行動できない目標なのであれば、目標を立てる意味は全くないと思います。

 したがってまず初めに、このクラスの現状を把握することから始め、そしてすべての児童生徒が自分のクラスに対して思いを持って取り組むことが非常に大切になってくると思っています。

 

⬜️ 手段とゴールの認識

 以前、教員の手段と目的の混在を記事に書きました。

 これに近いことが、学級目標を決めるときにも起こっていると感じています。教員自身が、この手段と目的をきちんと認識していないせいで、手段と目的を考えていない目標設定にしてしまっている学級目標を立ててしまっている現状があるのではないかと考えています。

 したのトピックでも書きますが、目的と手段を同じにしてはよくないのではないかということです。

 よくあるのが、「挑戦できる○年△組」とかですではないでしょうか。挑戦することが果たして目標なのでしょうか?挑戦することで得られるものが目標になるべきなのではないのかなと思ってしまいます。

 ※もちろんいろいろな考えがあるのは承知しています。



⬜️ 学級目標決めることがゴールではないことを生徒に伝える

 ⬜️学級目標を決めるにあたって でも書きましたが、目標を決めることで満足するようなゴールであってはならないということです。当然ですが、目標を決め、その目標を達成した時に見える景色や自分の成長を感じられた時、そんな時をゴールにしなければなりません。

 目標を達成したからもう満足。ではなくて、その目標を達成したことで自分のなりたい姿に少しでも近づくことができたのか?を話し合わせ、近づけたのであればいいと思いますが、近づけなかったのであれば、その目標はレベルが低かった、またはもっと目標に迫る努力をしていかなくてはならないということを児童生徒に気が付かせたいと思います。




 最後に、目標を立てる場面はたくさんあります。部活動でもそうだと思います。その目標は、本当に目標ですか?ともう一度自分や仲間に問いただし、目標を吟味していくことが必要なのではないかなと感じています。

 また、これは学校現場だけではないと思います。日常の様々な場面で目標設定することがありますので、その時に目標の設定の仕方をもう一度よく考えていくことが必要なのではないでしょうか。すると、自分にとってより良い成長ができるための1つのツールとして生かすことができると思います。






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