見出し画像

次男くんの85円

小学校の担任の先生から
電話がかかってきました。

活発な次男くんは
小学校2年生。

また何かやらかしたか?と
どきどきしながら聞いていると……

「先日、次男くんがお友達と遊んでいるときに、
お金のトラブルがあったようなんです。」

…………??(・_・;?


詳しく内容を聞くとこんな感じ↓



次男くんが四年生のお友達と二人で
お店(本屋さん)に行くと
ひとつ下の一年生の友達がいた。
一年生の子はお金を持っていたので
次男くんたちは
その子にお金を借りて、
本屋さんのレジ横に売っていた
お菓子を買った。
買ったお菓子は、三人で公園で食べた。


そのお金をまだ返してないとのこと。


よく分からず、次男くんに聞くと……


「一年生の子が、僕にお金を無理やり
渡してきて、お菓子を買ってって言うから、
買ったんだよ」

…………うーん(@_@;)


借りたお金は、85円。

85円で何を買ったんだろう(笑)

とりあえずそこは置いといて……


「お金のこと」

これ、子供に正しく伝えるのって
とても難しいと思います。


子供だけで買い食いしてはいけない。
お金の貸し借りをしてはいけない。


それはなぜ?


子供がお金を持ってお店で買い物してると、
悪い人が見てて、とられるかもしれないよ

……って伝えようとして
ふと、考える。

この説明で
お金のことが
本当に伝わるかな?って。



「ねえ次男くん、ママのお手伝いしてくれる?」

私のお願いに

次男くんは笑顔で

「いいよ!」
と承諾。


お部屋の片付けをして、
掃除機をかけてくれた次男くん。

「お掃除してくれてありがとう!」

私は、次男くんに100円を渡しました。



「次男くん、

お金はね、気持ちを、形にしたものなの。」



「手伝ってくれてありがとう」の気持ち。


お誕生日や入学を、
「おめでとう」って、祝う気持ち。

会社で一生懸命、お仕事してくれた人に
お給料をあげるときの
「頑張ってくれてありがとう、お疲れさま」
の気持ち。




「気持ちをもらったら、
とても嬉しいよね。

あの一年生の子が持っていたお金も
誰かのありがとうの、気持ちなの。

だから、
大切にしてあげないといけなかったね。」


次男くんの目から
大粒の涙がこぼれました。



お金はとっても素敵なものだから、
みんなが欲しがってしまう。



悲しい事件も多いこの世の中で
何がダメで、何がいいか。

それを、ひとつひとつ
子供に教えることは難しい。

だけど、
基本になるものだけは伝えたいんです。


大人になっていく時に
自分で考えて、判断するとき必要な
自分の「もと」になる心。


次男くんにどこまで伝わったかは
分かりません。

でも、きっと
この85円のことは
忘れられないんじゃないかな。


頑張れ‼️次男くん‼️ (*´艸`*)


この記事が参加している募集

お金について考える

サポートいただいたお金は 私が応援したい方のサポートへと 巡らせていきたいと思います! 幸せがみんなに巡りますように(*^^*)