ピラティスコラム-ピラティス氏が危惧していた世界とは-
ピラティスについてのコラム連載をしていこうと唐突に思ったので頑張って更新していきたいと思います(いつも続かない…)
ピラティスの素晴らしさを身をもって実感し、ジョセフ・H.ピラティス氏の思考や生き様に強く影響を受けた私が、日々のトレーナー業やランナーとしての関わりの中で得た知見をシェアさせて頂きます。
ピラティスが現代社会に与える大きな影響について多くの人に知ってもらい「健康」と「幸福」について日々考えていただくきっかけになればなと思います。
ピラティス氏の言葉
ピラティス氏の言葉は自信と情熱と愛に溢れ、身の回りの人だけでなく、世界を、そして未来を変えることを常に考えていました。
ピラティスは生前「私のメソッドは50年早かった」と語っており、実際に死後50年以上経った今、ピラティスのメソッドは世界中で広まっています。
ただ、ピラティスが生前世界を見た時に危惧していた状況は変わるどころかより悪化しているというこの状況は、ピラティスがまだまだ必要な人達の元へ届いていないと証拠でもあります。
ピラティスが危惧していた世界とは
産業革命に伴い、同じ姿勢での長時間労働が急激に増え、それと同時に極度の運動不足、加工食品の発展など、動物としての自然な活動が失われてしまいました。
それにより人々は心身の不調を抱え、それでいて仕事を優先し自身の身体には目を向けず若くして亡くなってしまう方がとても多く、さらに世の中の風潮としても「もっと病院を!」「もっと障害者施設を!」「もっと少年院を!」という声が当時多く上がっていたといいます。
そのような状況をピラティス氏は危惧し、30年以上にもわたり、心と身体のバランスを崩す問題についての科学的研究、実験、調査に熱心に取り組んでいました。
ピラティス氏が危惧していた世界はさらに加速している
このような自身の健康をおざなりにするという状況は、IT革命によりさらに加速し現代人の多くの人々の健康を奪ってしまっています。
長時間のデスクワーク、身体活動量や運動の多様性の低下、超加工食品の流通など、世の中が便利になればなるほど元々人間が備えている機能は失われていきます。
機能を所有するということには非常に多くのコスト(脳の容量)を要するため、外部でそれを代替するものがあれば脳はコスト削減のために機能を低下させます。
一度失われた機能は勝手には戻りません。
芸能界で最初にピラティスで注目された渡辺満里奈さんの言葉を借りると、「真の健康を再び手に入れるためには”忍耐”と”努力”と”継続”が必要」なのです。
今の生活で本当に健康と幸福を手に入れられるか考える
今回のコラムを元に、今一度自身の生活や行動を振り返って頂き、その行動は健康と幸福にとって必要なものかを自問自答していただければと思います。
全ての行動は自己責任です。
どんな世の中やどんな環境だったとしても最後に決断するのは自分です。
これから続くコラムが皆さんの「健康」と「幸福」を考える一歩になれば幸いです。
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