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店主の暮らし日記⑨籠る日々の話

こんにちは!雑貨屋 あるくらし 店主の絢音です。
雑貨屋 あるくらし は、現在、店舗を持っていませんが、
イベント出店やオンラインストアからスタートした雑貨店です!
こちらのnoteでは、お店の歩みを記録中です!
(雑貨屋 あるくらし についてご興味のある方は、
マガジン「雑貨屋 あるくらし を開くまで」にまとめておりますので、
良ければそちらをご覧ください!)

お餅をたくさん食べる時期を終え、今度は恵方巻を食べ、街やスーパーにはチョコレートが並び、あっという間に春がやってくるんだろうな。と、
日常の中で、ふと、時の流れを「速いな」と感じる事があります。
そんな瞬間、併せて思うのは、今できる事・今したい事をコツコツ大切にしたいなという事です。

今年は、春になるまでの間は特に、「籠る」事を優先的に大切にしたいなと思っています。

これまで作った事がない料理を作ってみたり、調味料を変えてみたり、刺繍をしたり、中国茶を勉強したり、本を読んだり、映画を観たり。自分の手や心を動かして、自分の心がどういう事に関心があり、響くのかという事にしっかり向き合い、暮らしの知恵を自分の中に蓄えていきたいなと思うんです。

最近、
①「足りない。」という言葉が頭によぎる事。
②籠っている時間に焦る事。
に自分の中で引っかかりを感じていて、
その引っかかりに対して、どう過ごしていこうかと考えていました。

とても赤裸々に記載すると、勉強も仕事も、ずっと目の前にある事に一生懸命頑張る事ばかりをしてきて、「自分が大切な事は?したい事は?」を本気で考え、「それを実際に行動に移す」までを、ずっとできずにいました。
ようやく、「行動に移す」所まで始める事ができたのは、昨年、
「雑貨屋あるくらし」をスタートしてからです。

過去の自分の経験から、「自分が大切にしたい事やしたい事」を見つけられる事、行動できる事は、本当に稀有な事で、貴重で感謝溢れる第一歩を進められたなと、噛みしめて嬉しいです。
だけど一方で、自分の力不足を痛感する日々でもあります。
自分の個人活動での表現方法や共有できる暮らしの知恵がまだまだ足りない。全然足りない!と感じるんです。

そこで、自分がやってみたい事に対する知恵や知識が少ない。という事実は変えられないけど、「目の前の事を一生懸命頑張る」事はできるはず…!
だから、「籠る日々」を作る事。そして、大切にしたい事や実現したい事を意識して自分の「目の前」に置き、真面目にコツコツ知恵や知識を蓄えたい。それをいつかアウトプットしてきたい!という想いが強く湧くようになりました。

ただ、この「籠って自分の内側で蓄える時間」を過ごす事は、私にとっては、不安になる時間でもあります。
「雑貨屋あるくらし」という屋号を名乗っているのに、はじめたばかりの雑貨屋としての活動を、コンスタントにできていない状況に「籠ってていいのだろうか?」という葛藤を抱え、焦ってしまう時があるんです。

必要だと自覚しているけど、いざ籠る日々を過ごすと、なんだか引け目を感じてしまう。そういう部分をできるだけ小さくして、目に見えるアウトプットをする活動だけでなく、インプットの時間も大切に過ごすため、籠る日々の事をテーマに、最近の「お籠り事」を記事にします。
「籠る日々」にも、えいえい、おー!!という気持ちです。

今回のテーマは、「籠る日々」の話です。

自分が作りたい空間について、以前こちらに記載したことがあるのですが、
そんな要素から、料理をする事、お茶の時間。そして、自分にとっての新しい興味の要素である裁縫を「籠る日々」で意識的に実践中です。

①料理
料理をする事も食べる事も大好きです。昨年実は、数年前に通い始めた料理教室のオーナーが主催する食堂でアルバイトを始めました。
「ほっと安心する、身体に優しいごはん」を作れるようになる事が目標で、
食堂でのごはんや、料理本を見て、これまで作った事がなかった料理を作り続ける日々を過ごしています。

作ってみたいけど、作った事がない料理にコツコツ挑戦中です!

挑戦段階のモノが多く、「あれ?なんか思ってるのと違う…」な事もありますが、新しいレシピを日常に溶け込むまで作り続ける事は、すぐにできる事じゃないし、ぼちぼち頑張りますか~と、コツコツ気長に作っています。
それでも、失敗してもすぐ次に活かせて、考え・学ぶ事が多い料理は、本当に楽しくてやめられません。

昨年、「食」に関する学びを深めたいと、薬膳・漢方検定を受験後、発酵検定というのも受験し、発酵食品を自分で作る/発酵食品を使ったおやつ作りにも興味が湧き、
発酵あんこ、塩こうじを使ったクッキー、お味噌を作りました。今年、勉強メモのコーナーで発酵に関する記事も投稿したいなぁと妄想中です。

砂糖を使っていないのにあんこが甘くなったり、麹って面白いですね。

あんこを炊いたり、和スイーツ作りも最近取り組み中です。最近は、白玉を茹で、わらび餅を作りました。「わらび粉」、私、初めて買ったんです!手作りわらび餅デビュー!

むちっと白玉、あんこ、きなこ、わらび餅!たまりません。文旦マーマレードも添えて。

そういえば、昔、手作りのお菓子がおうちのおやつとして出てくる家庭にショックを受けました。私の実家でクッキーの焼きたての香りがしたのは、中高生の頃バレンタインに作った時くらいで、「お菓子は買うもの」という認識がありました。「家で作る」という考えがなかったので、クッキーやシフォンケーキを焼いている家庭に純粋にびっくりした記憶があります。
そんな私ですが、ふと思い出すおうちの手作りおやつがひとつだけあります。それは、祖母のおはぎです。実家では祖母と暮らしていたおかげで、年に数回手作りのおはぎを食べる事ができました。
晩御飯のお米の代わりにおはぎを食べる、おやつ?ごはん?となるタイミングで食べていましたが、おはぎの日はちょっと嬉しい日常のひとコマでした。
そんなこともあってか、おうちで手作りするおやつは、焼き菓子よりもあんこが、自分にとってはしっくりきていて、あんこを炊くのも大好きです。
なので、最近はあんこを炊く事に加えて、あんこに合うお菓子を作ることも楽しみのひとつです。

②お茶
私は、アルコールが弱く、お酒が全然飲めません。「お酒を飲んでゆっくりお話しをしたり料理を楽しんだり」という事に憧れがありましたが、叶う事はありませんでした。だからでしょうか、アルコールではない、飲み物の楽しみ方にとても興味があります。
果物のシロップ、ハーブのコーディアルシロップを作ったり、コーヒー豆を買って家で淹れたり、その他、興味のある飲み物を色々と試してきました。
そんな中、中国茶を飲んだとき、「飲み続けてもしんどくならない!」
「自分の体調の波に関わらず“飲みたい”と思える!」と感じ、これだったら、私が叶わなかった「飲みながらお話しをしたり料理を楽しんだり」を心地良く実現できるのではないのか!?と思ったのです。
あと、お茶を飲むときの茶器がかわいいんです。。惹かれました。お茶の味や空間を楽しみながら道具も愛でる、とても良い時間だと感じました。

道具はちょっとずつ集めて、代用しながら自主練!

そこで昨年の12月から中国茶・台湾茶の教室に通い、少しずつお茶の種類・淹れ方・茶器の勉強をスタートしました。まだまだ初心者ですが、いつか、雑貨屋として道具を扱ったり、「飲みながらお話しをしたり料理を楽しんだり」の時間やイベントができればいいな。とこちらも妄想中です。

③刺繍
裁縫に縁がなかった私ですが、「雑貨屋あるくらし」をスタートする際に作ったのれんを作成する中で、昨年約1か月間、手縫いをする期間がありました。カタコト歪んでまっすぐ縫う事はできないけど、作った事自体が嬉しくて多少のカタコトも愛おしく、敬遠していた裁縫を少し身近に感じられるようになりました。

特にモチーフを決めず、寄り道をするように刺繍をしてみています。

そこで今年、自分のカメラケースを作る!事を目標に、生地に刺繍をスタートし、日々少しずつ進めています。裁縫は、自分の中では“上手くなるのではなく、嬉しくなる事”にしたい!と思い、ヘンテコを許しながら、思うように刺繍をしています。自分に厳しくしない趣味ってどう感じるんだろうを検証中。現在、進捗は遅めだけど、のんびり楽しめています。

以上、最近の私の「籠る日々」でした。油断すると「私って何もしてないんじゃないのか…」とネガティブな気持ちになってしまう、忘れてしまいそうな日々をしっかりと見つめる、いい記録になりました。
日常は、記憶にはっきりと残る特別な出来事より、とるに足らない小さな試行錯誤の方が圧倒的に多いよね。と、
そんな歩くような地道な毎日を楽しみたいし、大切にしたいと思う、
冬の籠る日々です。

はじめましての方も引き続き読んでくださっている方も、お付き合いいただきありがとうございます。今後も焦らずゆっくり続けていこうと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

店主 絢音

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