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暮らしの勉強メモ②おせちについて


                                                                                 あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします!
こんにちは!雑貨屋「あるくらし」店主の絢音です。                                                                                            
(といっても、初回投稿の通り、雑貨屋「あるくらし」オープンに向けての歩みの記録をつけています。詳しくはこちらの記事に記載しています!)

店主の暮らしの勉強メモって?

雑貨屋オープンに向けての歩みの記録や、店主のリアルな暮らし日記を続けていく中で、「暮らしの中のモヤモヤや、興味を持った分野に対して、もっと調べたり、勉強する時間を確保したい…!」と感じる場面がでてきました。(暮らしの勉強メモ①に詳細を記載しています。)
そういった「学びたい!」と感じる瞬間をチャンスに、こちらのnoteを利用して、少し立ち止まる時間を確保し、学んだ内容を残していける「勉強メモ」コーナーを作成しました!
勉強!と気張らずに、ゆるりとお付き合いをいただければ嬉しいです。                                                                       

今回は、「おせち」について。

今回は、「おせち」についてです。2023年もあれよあれよと1週間が過ぎましたね~!はやい!
皆さんはどのような年末年始を過ごされましたか?
私は、今まで目をつむっていた掃除箇所に向き合って、「1年ありがとよ~溜めててごめんね~(涙)」と思いながら大掃除をしたり、てんやわんやしながらもおせちを作って、美味しくいただいておりました。(掃除とおせちのためにばっちり買い物リストを作ったのに、買い忘れがあり3日連続スーパーにダッシュしたのも良い思い出…笑)
 
昨年の2022年のお正月に、初めてなんちゃっておせちプレートを作りました。

昨年、人生で初めて自分で作ったなんちゃっておせちプレート

おせちらしい料理は黒豆と紅白なますに筑前煮くらいでしたが、それでも初めて黒豆を自分で炊けたことに喜び、来年もがんばろ~!とウキウキとしていました。
そんな昨年のおせちから、1年。今年は品数を増やして、「なんちゃって」を取り除いた「おせちプレート」を作ることを目標にしようと思いました。
そんな時、2021年の秋から通い始めたRelishさんという料理教室でおせちレッスンの開講情報をキャッチ。脱「なんちゃって」!、自分で作れる料理の幅を広げるぞ~と申し込みました。
(今の私の暮らしは、雑貨屋さんや食堂も併設しているRelishさんから、とても影響を受けています。今後投稿予定の雑貨遍歴③に記載予定です!)

おせちレッスンにて。うつくしーーーー!

おせちレッスンで習ったメニューは10品!
レッスンの嬉しいところは、自分が思いつかないレシピを知れること、レシピでは読み解けない微妙なニュアンスを体感できるところ、そして実際食べてみて味を知れる所だなと思います。
そして、先生の料理やレッスンは、美味しく、健康に、そして楽しく!が入っていて、普段の暮らしに取り入れやすく続けやすい方法を教えてくれる所もとても大好きなところです。
 
12月にレッスンを受けてから、年末にレシピを確認して、昨年「なんちゃっておせちプレート」を作る際にやってみてよかった「何日にどの料理をどこまで進めるか」を書いた簡単なリストを作って、12月30日~1月1日の3日間に分けて作りました。来年にも活かせるといいな〜。
おせちに挑戦されたみなさんはどのような段取りで準備されましたか??
 
今回のおせちは、レッスンで習った料理を中心に、夫の好きなモノや私の挑戦したかったモノを加えながら、あたふた、独学で挑戦した伊達巻に悪戦苦闘しながら10品とお雑煮を用意しました。

ひとつずつ作って盛り付けが完成したときにはガッツポーズ

達成感でホクホクしながら、おせちを美味しく食べていたとき、ふと、
「たしか、おせち料理ってそれぞれ意味が込められてたよなぁ…。まめまめしく…とか。。って、それくらいしか知らないなぁ〜。」と、おせちの達成感にハッピーな気持ちの後、おせち料理の意味って?という疑問が頭の中をぐるぐるしてきました。
 
そんなこんなで前置きが長くなりましたが、おせち料理の意味について今回は調べてみました!
来年のおせちを作るとき、頭の片隅にちらっと記憶しておくと、作ったり食べるときの会話もさらに楽しめるかもしれませんね!

「おせち」って?

そもそも、おせち料理は本来、季節の変わり目である「節句」に神様にお供えしていた料理を意味していて、時代を経た現在では、お正月に食べる料理を「おせち」と呼ぶようになったと言われています。
現代では、和洋折衷様々なメニューやワンプレーに盛り付ける等のアレンジが加えられていますが、従来のおせちは、季節の野菜やこんにゃく、昆布等を使った料理が中心で、三が日は包丁を使わず過ごせるよう、酸味を効かせ、味を濃く作って保存性を高め、正月は台所に立つ回数を減らしていたと言われます。また、「福が重なる」と重箱に詰めて保存する方法は江戸時代からとられていたようです。

「おせち」料理の意味

従来の一般的なおせち料理は、新年を祝う3品の「祝い肴」、酒のつまみとなる「口取り」、魚介を使用した「焼物」、根菜等を使用した煮物、酢で味付けした「酢の物」の5種類に分類されます。
 
①祝い肴
・数の子:ニシンの卵である数の子は卵の数が多い事から、子孫繁栄や「二親」の字を当て、両親の長寿も祈願しています。
・黒豆:マメに働いて暮らすという意味があり、勤勉と健康を祈願しています。
・田作り(ごまめ):カタクチイワシの肥料で米が5万俵収穫できたことに由来し豊作を祈願しています。(関東が一般的)
・たたきごぼう:家族や家業が地について代々繁栄することを祈願しています。ごぼうを叩く動作は身を開いて開運に通じるとも言われています。(関西が一般的)
 
②口取り
・かまぼこ:日の出の形状に見えるため、おせちにふさわしい食材とされています。紅:魔除けや慶び、白:神聖、清浄を表す縁起物です。
・伊達巻:巻いた形状が書物や掛け軸を連想させるため、知性や文化の発展、学業成就を祈願しています。
・栗きんとん:金運上昇や勝負に強い縁起物とされています。
・昆布巻き:「よろこぶ」と関連でけられたり、「ひろめ」、「えびすめ」という呼び方がされる昆布は、縁起物とされています。

③焼物
・鯛:めでたいに繋がる縁起物です。
・鰤:成長に伴い名前が変わる鰤は出世魚と呼ばれ、立身出世を意味しています。
・海老:長いひげを老人にたとえ、長寿の象徴とされています。

④酢の物
・紅白なます:色合いと形から祝い飾りに使用する「水引」に似ており、縁起が良いとされています。
・酢レンコン:見通しの良い未来を表しています。
・菊花かぶ:不老長寿を祈願します。

⑤煮しめ
・筑前煮/煮しめ:具材をたくさん同じ鍋で煮るため、家族仲良く暮らすという意味が込められています。
・手綱こんにゃく:気持ちを引き締める意味や、良縁、夫婦円満の意味を持ちます。
・里いも:子孫繁栄、家族円満
・たけのこ:成育速度の速いタケノコは、子どもの健やかな成長と立身出世を祈願しています。
 
(参考サイト:https://sl-creations.store/osechi/column/article_1.php)
 
子どもの頃から結婚するまで、実家では祖母と母とで作ってくれたおせちをいただいていました。おせちを家族で囲んで食べる、という当たり前のように毎年行っていたお正月の行事には、神様のお供え物から始まり、家族全員が幸せな1年を過ごせるようにと祈りをこめ、脈々と続いた長い歴史があるんですね。そういった文化を途絶えず続けてくれていた家族に感謝しつつ、次は、私が家族と一緒におせちの文化を、時代や自分たちに合った解釈を楽しみながら次の世代へと繋げていけたら良いなと思います。

はじめましての方も引き続き読んでくださっている方も、お付き合いいただきありがとうございます。2023年も健やかな日々が積み重ねられていきますように。

今後も焦らずゆっくり続けていこうと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

 
店主 絢音

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