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店主の暮らし日記④『あるくらし』の想いを形にした、結婚パーティーの話

                                                                              こんにちは!雑貨屋「あるくらし」店主の絢
音です。(といっても、初回投稿の通り、雑貨屋「あるくらし」オープンに向けての歩みの記録をつけています。詳しくはこちらの記事に記載しています!)

店主の暮らし日記って?

雑貨屋オープンに向けての歩みの記録と並行して、店主の日々の暮らしについても日記をつけています。
どちらかというと要領が悪く、「やっちまった…!!!!」なことの方が多い私。
そんな私なので、なんとか今日より明日、もう少し先の自分がちょっとでも気分良く楽しく過ごせるようにはどうすればいいんだろう…と日々模索しながら暮らしています。
そういった暮らしの奮闘記や、影響を受けたこと、時にはなんてことない事なんかも残していけたらいいなと思います。

今回は、「『あるくらし』の想いを形にした、結婚パーティーの話」について。

今回はかなり私事ですが(というか、毎回私事ですね(汗))、昨年入籍し、今年の秋に行った結婚パーティーについてのお話です!
雑貨屋『あるくらし』の名前には「くらし」という言葉が入っているように、毎日の「ケの日」を優しく支え、気持ちがちょっぴり高まるモノを取り扱うことを目指している雑貨屋で、特別な「ハレの日」である結婚パーティーはすこし遠い存在に感じるかもしれません。
今回、結婚パーティーをテーマにした理由は、「あるくらし」をパーティーのコンセプトに決め、初めて目に見える形として「あるくらし」の想いを表現し、大切な家族や友人に共有できた経験だったからです。その時の空間と想いを記録として残したく、今回のテーマにしました。

当日の会場入り口の、健気でかわいらしいお花。

雑貨屋名としている「あるくらし」には、無数の光が灯る世界で、「歩く」ような速度でこそ気づける小さな発見や、ただそこに「在る」だけで微笑んでしまうような出会いを掬い取り、ただひとつの「ある」くらしを紡いでいきたい。そういう想いを込めています。(詳しくはこちらの記事に記載しています!)
 
「あるくらし」を想いから形に変え、大切な友達や家族にも、「あるくらし」の想いを感じ取ってもらえたら、特別な日のことだけど、日常までじんわりと彩りが沁みるんじゃないのかしら。。と、私と夫とで今まで歩いて感じ取った、「心地よい」と思える空間を想像して、出会って大好きになったお店の方にも協力いただきながら準備を進めました。(こんなことやってみたいねん…に、やろう!って言ってくれた夫と、モジモジしながらもお願いして、協力してくれはったお店の方には感謝いっぱい。。!)

そういう想いを抱き、結婚パーティーで叶えたかったことがいくつかありました。

*あるくらしの想いを表現する。
*おばあちゃんの家に遊びに来たような、
 緩まる空間にする。
(あるくらしを店舗として持てる機会があるとしたらこういう空間にしたい。)
*好きなこと、モノ、人が広まり繋がる。
(好きなお店の商品を共有して広めたい。モノづくりを始めた友達の作品を知ってもらったり、何かプラスになるきっかけになってほしい。)
*普遍的な永く愛せるモノを選択する。

 
叶えたいことを頭でイメージしながら、「日々の暮らしとかけ離れない、ばあちゃんの家に親族が集まった時のような、ささやかな特別な日」のようなパーティーができる、古民家を探すところからスタートしました。

パーティー会場のもやし町家さん。

そんな中で、雰囲気のある古い町家で結婚式をプロデュースされている写真をインスタで拝見し、SUDACHIBRIDALさんという素敵なフリープランナーさんの存在を知りました。
こちらのプランナーさんと出会ったことがきっかけで、想いだけで、表現しきれないもどかしさを持っていた私ですが、話を聴いてくださり、こういう事かな?と一緒に考え、私個人ではたどり着けなかった選択もご提案いただき、夢のようなパーティーを完成させることができました。

自分では辿り着けないような素敵な選択肢にも出会えました。

パーティー前の式で着させていただいた、黒の引振袖のご提案も目から鱗な大感動で。そちらは、右左喜ウェディングさんのアンティーク着物でした。

前撮りは、夫婦でよく散歩をしている夫の地元を、友人えっちゃんがつくってくれた衣装を着て、少しだけ特別に。

前撮りは、夫の地元をぶらり歩き

こちらの前撮りのお写真で「あるくらし」のコンセプトストーリーを載せたメッセージカードを作りました。(お写真はpaceandspaceさん。パーティーの当日もお世話になりました。)

「あるくらし」のコンセプトイメージ

前撮りでは結婚パーティーでもお世話になった夫婦で大好きなどらやき「亥ノメ」さんにも伺いました。

ドラえもんもびっくり特大どら焼きに感動。。

古い町家の会場を彩るお花は、散歩道で思わず足を止めたくなる草花のようなイメージで、猫じゃらしがとてもキュート。

お散歩した時に発見する喜びを、会場にも。

そういった、日常の景色に散りばめられる愛おしい瞬間を会場で表現いただけました。道で猫じゃらしを見つけるたび、ふふふと、幸せな気持ちになれます。(お花はバルフロールさんです。)

パーティーの衣装は、「あるくらし」のコンセプトを基に、友人えっちゃん(a.e.という屋号で制作活動をはじめた友人です。)が作ってくれたワンピース(私)とベストとシャツ(夫)を着ました。
ある日、「モノづくりを始めたくて、環境を変えてみようと思うんだ。」と、お話してくれたえっちゃん。学生の頃のえっちゃんの作品に感動したことがあり、もう一度えっちゃんがモノづくりを始めようと思う、とお話してくれたことがとても嬉しく、ウェディング衣装をお願いさせてもらいました。

シンプルだけど、遊び心のあるデザイン。

今後の人生でも永く着たくなるような、シンプルで遊び心のあるデザインがとてもお気に入りです。

袖と襟元は、夫のベストの生地をチラッと切り返しに。

胸元にある小さなポケットはお散歩で見つけた植物を一輪、そっと挿してあげられます。

私と夫の胸元には、お花を一輪挿しできるポケット。

生地はIBAMOTOHONTENさん、小円織物さんボタンは4novさんの物を使わせていただきました。田舎で育ったこともあり、自然に馴染むような色合いや風合いがとても好きで、生地は播州織、ボタンは貝ボタンだったら、、と思って探していたところ、運命のようなタイミングで出会いました。IBAMOTOHONTENさんの生地はラベンダーの折り柄が、遠くから見ると無地に見えて、着ている人や近くで目を留めたひとにさりげない発見や愛おしさを感じさせてくれます。小円織物さんの生地は光に当たると浮かぶ柄が山の景色のようで美しい。。風景を見ているようなこの2つの生地が大好きです。
 
靴は、これからも散歩しながら、私たちらしく歳を重ねて行きたいと思い、歩き心地が良く、履き続けていく姿にも魅力を感じたNAOTOさんの靴を選びました。 イヤリングは、学生の頃から憧れていたtamasさんのものです。

履き続きていくことも楽しみ。

ototojetさん、円卓さんのごはんは美味しくて身体に染み渡るようで、見た目も美しい。。 

体に染み渡る美味しさと美しさに癒されました。

デザートはUn petit peu...??さん、そして亥ノメさんのどら焼き。

秋らしいお花とともに笑顔こぼれるようなお菓子にきゅん。

幅広い年代の方が、美味しいご飯とデザートに満足している姿をみて(私たちも美味しさに感激して)、食べることって、もー!ほんと、幸せな事!!と笑顔満開でした。
そして毎日忙しくしていると惜しんでしまう、手間のかかった五感が喜ぶ料理から、日常の慌ただしさの中に、立ち止まる気づきをいただきました。

ご飯を囲んで、お話しをする。シンプルで確実な幸せ。

ご飯を囲んで話す。ただただ、その、普通な行為が、尊く愛おしく、家族や友達と食卓を囲めば、幸せであるということを、何かあっても立ち返られる食卓が、私たちにはあるんだってことを忘れずに暮らしたいと、パーティーでの光景を見て沸々と思いました。

お土産は大阪でのひとり暮らし時代からお世話になっているまめともさんと、夫とふたり暮らしをスタートさせてから定番おやつのルッカさんにお願いしました。どちらも日常のコーヒータイム&おやつを彩ってくれる素敵なお店です。
 
ヘアメイクは自分の中で苦手分野で、具体的なイメージを伝えられなかったのですが、雰囲気を汲み取って、ピタッとはまるメイクにしていただけました。道草をくってしまう花嫁をイメージして、草冠をつけるのが外せないポイントでした!カラーメイクもとても嬉しかった!(好みの汲み取り力が尋常ではない田上麻美さん

写真もとても、とても良くて。透明感のあるナチュラルな雰囲気で、何気ないひと時の幸せを優しく残していただきました。時間が経っても見返したくなる日常に寄り添う写真です!(今回の投稿のお写真は全てpaceandspaceさんのものです!)

メイクも写真も、幸福な体験をして、日常でもメイクすることや写真を撮ることがいつもより楽しくなっていたりして。
心が動く事は、次の好奇心をくすぐってくれる二次幸せがついてきますね!

当日のはじまりの時の空。

おそるおそるでも、拙い言葉でも、伝えてみることで、受け止めてくださる方が居てくれるありがたさ、当初「叶えたいこと」として頭の中だけにあった想いが現実になったことに感動しました。
家族や友達と温かな時間と空間を共有できた経験は、これまで味わったことのない喜びで、これから歩みたい雑貨屋「あるくらし」への夢のエネルギーになりました。

まだまだ、夢の歩みのはじめのはじめにおります雑貨屋「あるくらし」ですが、プロの方に協力いただき表現できた「あるくらし」の想いを、これからゆっくりと育てていけるように、2023年は、自分の想いや考え、雑貨屋さんとしての進捗をnoteで発信しつつ、小さな所から雑貨屋さんとして販売をスタートできる様に頑張ってまいります!

はじめましての方も引き続き読んでくださっている方も、お付き合いいただきありがとうございます。そしてみなさん、今年も1年お疲れ様でした。
来年も、みなさんにとってさらに素晴らしい1年になりますように!

今後も焦らずゆっくり続けていこうと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

店主 絢音

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