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【就活講座】グローバル人材のマインドセット②「言葉と宗教に関心をもつこと」

この記事を書くにあたって、2000年8月15日にみずからが書いた、こちらの記事を参考にさせていただいた。

開発教育のめざすものとは? しばやん@開発教育全国研究大会 2000年8月15日 http://arukunakama.life.coocan.jp/n00013.htm

これは、開発教育全国研究大会に、友人の紹介で参加したときに思って書いたことなので、厳密には「グローバルキャリア」そのものを意識したことではないが、大阪外国語大学(現大阪大学外国語学部)アラビア語専攻の卒業のわたしならではの意見としてきいていただきたい。

先のリンク先から引用させていただく。

「(前略)全体会 ; 「開発教育・20世紀から21世紀へ」

 さて、この全体討議のセッションでは、100数名の参加者が5名ずつのグループに分かれて、意見をとりまとめた。その中で、「これからの開発教育をどうしたいか」という設問があり、私は以下のように書き出した。

・ ありのままの世界を、それぞれの立場で伝えること。(台所や町工場や八百屋も世界につながっている。)

あくまで、半分しか参加できなかった上での話だが、とても面白い設問だと思ったので、上記テーマについて引き続きもう少し考えてみた。

 まず、開発教育の行方ということを考えると、「何」がその目標として浮かび上がってくるであろうか。個人的な考えだが、その開発教育の目的とは、「われわれ」自身の「地球市民」としての意識を高めることではないか。私が考える3つの鍵は以下のとおりである。

① 自分をも含めた「地域」への関心をもつこと。

② 英語以外にアジアかアフリカ(中南米でもいい)の言葉に関心をもつこと。(途上国へ接するためのフランス語やスペイン語もありうるが、基本的にはもっとローカルな言葉が望ましい。)

③ 宗教に関して自然体で接することができること。(下記リンクを参照)

剣を取る者はみな剣で滅びる(マタイ26-52)映画“パッション(キリストの受難)”をみて。 2004年5月24日 加筆 http://arukunakama.life.coocan.jp/n00021.htm

<読書案内(キリスト教および‘力’をより深く理解するために> 2004年5月24日 加筆 http://arukunakama.life.coocan.jp/n000212.htm

それぞれに結構大きなテーマであるので、引き続き、この「歩きながら考える」等で考えていきたい。(後略)」

ここにあるように、国際共創塾がこだわっている「地域」、「言葉」、「宗教」という言葉がすでに20年前の時点で揃っていることに、これを書いた本人であるわたし自身が驚いている。

ともあれ、グローバルキャリアを目指す人は、「言葉」と「宗教」に関して、常にアンテナを張るようにしていただきたい。実は、それぞれの重要性を裏付ける細かいエピソードが山ほどもある。事実、それらのエピソードは、わたしのホームページやブログにおいても幾度となく紹介している。したがって、ここでは、その重要性を指摘するのにとどめたい。

<参考>

しばやんの開発学のバックにあるものは何かについては、こちらを参照のこと。

開発学のキーワード ブックリスト http://www.arukunakama.net/worldJinzai/2020/03/post-2fd759.html

これはあくまで2007年4月9日現在のもので、その後、興味や関心もかわっており、その都度、新しいブックリストを作っている。例えば、こちらなど。

「4.関連書籍リスト」開発民俗学への途・・・共有編 http://www.arukunakama.net/kaihatsu_study/4/index.html

2013年9月24日より綴っている「開発民俗学への途・・・共有編」http://www.arukunakama.net/kaihatsu_study/ の中のブックリスト。

宗教に関するまとまったわたしの考え方というかアプローチは、こちらを参照のこと。このような勉強の仕方をしました。

『アラブ・イスラーム学習ガイド 資料検索の初歩』(©1991) 電子ファイル版©2000.May.5 http://arukunakama.life.coocan.jp/g000.htm

しばやんの記念すべき、大学4年生の時に出した自費出版の学習ガイド。たぶんわたしの強みは、自分が学んだことの結果や答えを示すというより答えを導き出すためのパンくずというかプロセスを可視化することができること。このガイドをみれば、きっと自分もできると自信をもっていただけると思います。ちなみに、このリンクは、慶応義塾大学の研究者のホームページでも紹介されており、わたしは全く知りませんでしたが、アラビア語やイスラームを学ぶ学生さんたちに文献リストのひとつとして読んでいただいていたようです。

この項 了

初出:国際共創塾ーともにつくる未来 2020年5月2日

http://www.arukunakama.net/worldJinzai/2020/05/post-15ff78.html

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