早稲田に俺は 〜後編「しあわせだ」〜
俺は早稲田の合格切符を手にいれた。
ただこの時は早稲田をまだ知らなかった。
いわば俺は早稲田という偶像に恋をしていたのだ。
2015年春。早稲田大学政治経済学部政治学科入学。
新歓コンパでは政経と言うだけで「頭いいね!」と言われる単純な世界だなと思った。そんな中、俺がひときわ興味を抱いたのが、
「早稲田大学フラッシュモ部」だった。
受験マシーンとなっていた時に偶然フラッシュモブの動画と出会い、言い表せない感動を貰い、俺は気づけば虜になっていた。
モ部の新歓に行くと他のサークルとは違うものを感じた。一人一人の個性がとにかく強烈だった。そして何より俺を学部といったラベルではなく、一人の人間として接してくれた。
その人たちが早稲田大学フラッシュモ部の創設代の方々だった。
その中には早稲田王や男祭り、100ハイの縛りプレーヤーといった当時の早稲田を創っている人たちが沢山いた。その人たちの魅力も相まって俺は入部を決めた。
そこからはただただ早稲田に染まっていった。
春になれば新歓活動をして、
早慶戦に100ハイ。
夏になれば早稲田祭の準備を始め、
期末試験に追われる日々が始まる。
秋になれば早稲田祭一筋で
授業は半ば居眠りかカット。
冬になれば世代交代で決意を新たに
身が引き締まる。
一年中の行事といえば、
隈飲みかロータリーでの晩酌だろう。
あの場所たちは常に愉快だ。
俺が早稲田で何をやっていたかを話すのはここでは割愛する。
だって「何者」でもないと思っているから。
ただちょっとばかし自分の活動や考えをSNSや団体を通して、表現させてもらっている、ただのごくごく普通の凡人だから。
そんな凡人から最後に早稲田に
一言送らせてください。
早稲田の事が大好きです。
この4年間で偶像としての早稲田ではなく、
真の早稲田が好きになれました。ありがとう。
そしてこのnoteを読んでくれている早大生にも私誠に僭越ながら、最後に一言送らせていただき締めたいと思います。
早稲田のことを好きになれと言う気は
毛頭ありません。
ただ周りを見渡してほしい。
そこにはいろんな早大生がいると思う。
勉強頑張ってる奴、資格取ろうとしてる奴、よさこい頑張ってる奴、体張ってバカやってる奴、サークル立ち上げてる奴、社会貢献している奴、バイト死ぬほどやってる奴、挙げ出したらキリがない。
こんな雑多で多様で、果てしなく地平線が続く大地のような広大な世界は、これから先の人生で経験することはほぼないと思う。
だからこそ、周りを見渡してほしい。
そして欲を言えば
一人でも多くの人間と触れ合ってほしい。
俺は早稲田での4年間での
一番の財産は「人」
だと思っています。
俺は数え切れない人と関わり、本気でぶつかり、かけがえのない大切なものを沢山手に入れました。それは決して目には見えないものかもしれない。でも、それは間違いなく今の俺をつくっているし、これからも俺の中に残っていくと思います。
そんな何かを一人でも多くの早大生に
早稲田を巣立つ時に感じてほしい。
あなたは今狭い世界で生きてないですか?
現状に退屈してないですか?
あなたのすぐ近くに広大な世界は広がっています。
あなたを燃えさせる何かは
きっとすぐ近くにあります。
周りを見渡して、一歩踏み出せばね。
もう今更一歩踏み出しても遅いと感じてませんか?
今気付けて良かったじゃないか。
気づいたその瞬間が、
あなたが変わるスタートの瞬間なのだから。
「あなたにしか送れない早稲田」
を過ごしてください。
その延長線上で、
「早稲田って案外悪くないな!」
って一人でも多くの人が思えたらいいんじゃないかな。そんなところです。
最後の最後に一言。
今まで早稲田で関わってくれた諸先輩、同期、後輩のみんな、SNS通して交流してくれた受験生や高校生、その他大勢の方々、すべての出会いに感謝しています。本当にありがとうございました。
早稲田で良かった!
わせだ!わせだ!しあわせだ!
おわり
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