「伝わる」ためにできること
今回は前回の続編。
相手に「伝える」ではなく「伝わる」ための最終フェーズ。
さて、私は前回2つのポイントを上げさせてもらった。
①相手を主語で考える
②情報は相手が扱える大きさに加工して伝える
前回の投稿で「憑依する」というキーワードを出したが、ここまで準備ができれば、実際ほぼゴールと言ってもいいだろう。
しかし、皆さんはこんな経験をしたことはないだろうか?
「相手の言っている言葉って社内用語じゃない?」
「難しすぎて先方が何を言っているかわからない…」
では、この現象はなぜ起きるのだろうか?
その答えは私の中では単純明快。
「自分が処理できる情報の粒度ではないから。」
では、あなたは相手に同じことをしてしまっていないだろうか?私は大学時代にジャーナリズムを学んでいたのだが、その時から伝わるように意識していたことが一つある。
それは、「小学生でもわかる」か否か。
人間、大人になるにつれて難しい言葉をたくさん覚える。だけど、実際のところわざわざ難しい言葉を使う必要があるだろうか。
見栄?癖?マウント?
そんなもの必要ない。
伝わらなければ何も意味はない。
だから、「小学生」でもわかる言葉という視点をいれてみて欲しい。そうすると、つい難しい言葉を使いそうになった時に、踏みとどまり、
自分の中でわかりやすい言葉に言い換えるようになるから。
こんな話をしていると、「小学生」でもわかる言葉ばかり使うと、抽象的な概念を伝えることができないじゃないかというツッコミが聞こえてきそうだ。
それはもちろん私もそう思う。
「小学生」でもわかる言葉ばかり使うと、抽象的な概念を伝えづらいばかりか、説明がまどろっこしくなり、話が長くなることもある。
だから、「小学生」でもわかる言葉という視点をいれた上で、次のフェーズは「相手の理解レベル」を把握し、「言葉の定義」をすりあわせること。
この「言葉の定義」のすり合わせさえできれば、双方の認識がズレて、あらぬ方向に議論が進むことを最小限に抑えることができるだろう。
私はここのズレが起きてしまうのが、一番怖いので、違和感を感じた瞬間に、恥ずかしさを捨ててすぐに相手に聞くようにしている。
ここで言葉の認識を揃えることが「伝わる」ための近道だから。
そして、「理解レベル」さえ把握していれば、円滑なコミュニケーションが取れるだろう。
もし、今回の記事をみて、「あれ、思ったより意識できてなかったなー」という人がいたら、
是非、意識されてみてはいかがでしょうか。
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