満ちる潮 道をつくる
去年の7月以来の京都は真夏のピークよりも暑く感じた
JRがとまり動けないでいたあとなんとか帰り着いた大阪もまた
気が遠くなりそうな暑さに、 ひさしぶりに過ごした京都の時間が
流れ溶けてしまう思いになった
でもいまは無事、 京都の二日間、 細やかによみがえる
ゆくタイミングがあい、 坂口さんの絵を初めて直接目にすることができた
加藤さんの個展では ひとは神さまであることをわかった
大阪がささくれだったベニヤ板なら 京都の街は漆塗りの器のようになめら
かで 空は広くて 山に川 いのちが自活し だから自然に呼吸ができて
ただやっぱりこの二日もまた 大阪の日々とかわらずに 思いとこころを
締め付けるよう占めるのは 会うひと そうしてかわす言葉とそのひとの顔
どこにいてもわたしの現実は 目の前のひとにある
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