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北野赤いトマト
2022年1月22日 12:23
氷がとけるようにあいして欲しかったのに、母は呆気なくシんでしまった。みっさんは号泣しながら、葬儀について話し出した。「喪主はみっさんでええかな?」と、言うから、「うん。」と、私は俯いたまま応えて幼女のように脚を交互にぶらぶらさせた。みっさんは母の再婚相手で一緒に暮らしはじめて五年が経過していたけれど、みっさんのことを父だと周囲の人に公言したことはなかった。はじめて出会った時も母