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共感するということ

ソーシャルワーカー
aruです。


先日、
共感すること
について検討する機会がありました。


・共感とは

「他人の意見や感情などにそのとおりだと感じること。また、その気持ち。」
とあります。

・なぜ共感が必要なのか

対人援助は
人と人との関係を築くことで成り立つものです。
人は人に理解してもらえた、
共感してもらえた
と感じることで安心し、
信頼できることで
心から思いを話すことができます。

それによって
クライエントの本質を知ることができます。
それは
適切な支援には必要なことなのです。

・共感するために必要なこと

例えば
「職場で上司の判断がおかしかったから、怒鳴ったんです」
この結果に共感しようと、
そのとおりだ!
とすんなり肯定はできません。
でも否定だけでは終われません。

ソーシャルワーカーとして大切にしたいのは、
クライエントが
どのような状況で
どのような気持ちになって
どのような考え方で
どのような行動をして
今に至るのか

今の結果に至るまでの、
ずっとずっと前から紐といて、
具体的にクライエントの話を聞いていくこと。
クライエントの思考をなぞって想像します。

職場はどんな雰囲気なのか、
どんな気持ちで仕事をしていて、
上司の何に不満を感じたのか、
元々の関係性はどうだったのか、
怒鳴ったのは衝動的だったのか、
何度も我慢してきたけど耐えられなくなったのか、
そのあと今はどんな気持ちなのか…

クライエントの考え方、人となりを理解せずして
共感はできません。

話を聞くと自ずと、
「なるほどー」
と思えることがあります。
怒鳴ることは良くないにしても、

「だから怒鳴ってしまったのか、なるほどね」
「そう感じたのですね、かなりつらい状況でしたよね」
と理解できます。

共感とは、
自分基準で納得できることに共感する、
ということだけではなく、
ソーシャルワーカーが歩み寄り、
クライエントの思考を知り、
クライエントの思考から行動へのつながりに
共感する

ということだと思います。

一見全く理解できない行動をしたとしても、
経過をよく聞くと
理解できる部分がたくさんあります。
クライエントを1人の人間として
自分とは違う価値観を持つ人として見ることができて、
そう来たか!
おもしろいなあ、
と思うこともあります。
その人の真髄を知ることができたような気がして
何だか快感なのです。

対人援助職に限らず
人間関係全般に通ずることですね!

ソーシャルワーカー、
共感スキルを
ブラッシュアップしていきましょう!

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