だれでも永住ビザがとれる島
唐突であるが、GWに北欧を旅してきた。旅費は安くはないが、まとまった休みが取りやすい時期なので思い切って行ってきた。
ノルウェーのさらに北にスバールバル諸島という場所がある。興味をもったきっかけは、むかしNHK・BSの番組で、「だれでも永住ビザがすぐ取れる」といった紹介を見たことだ。今回タイミングよく確かめに行けたわけである。
結論からいえば、正しかった。正確に言えば、ビザは取る必要もない。税金等の届け出は必要とのこと。特に要件もなく、暮らしていけさえすればよい。ただし、暮らすのが大変である。
概要を記すと、良質な石炭がたくさんとれたことから開発が進んだとのこと。現在は極地の研究機関と観光関連の仕事がメイン。2000人以上が住んでおり、一定のホテル、スーパー、学校などが(予想以上に)そろっている。youtube等でわかりやすく説明されているので興味あるひとは見てください。
高齢者が住み続けるイメージが全くわかないのだ。そもそも北緯78度で冬はとてつもない厳冬。事情のある人もたやすく受け入れるが自力で仕事をして生きていける人しか暮らせないことが分かった。ネット環境は充実しているので、今後働き方は変わってくるのかもしれない。
極地観光としては大いに楽しめた。とくに白夜。太陽が沈まないのだ。太陽が上をぐるぐる回っているイメージである。体の睡眠リズムは当然狂う。やはり夜は暗いほうがよい。北緯60度の首都オスロでもこの時期21:30くらいまで明るさが残っている。
氷河、スノーモービル、ホッキョクグマ関連などニーズに合わせたプランはいくつかあるので、行く機会のある人は楽しんでほしい。
人間はすごい。そしておそろしい。自然を開拓し、克服している。貴重な体験ができたことに感謝である。
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