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50代・行政書士副業開業の記録(17)~最強の相続対策~

結論から申し上げると、「連絡がとれる仲であること」。これが最強の相続対策である。

ある相続依頼を受け、戸籍を調べていたところ、代襲相続が複数発生していた。亡くなった被相続人は配偶者も子も無く、生存するきょうだいは1人のみ。他の亡くなった何人かのきょうだいに子どもがいる事例である。亡くなったきょうだいまでの戸籍は関係者であることを示すことで取れるそうだが、その下の子どもの戸籍は取ることができない。厳密には職務上請求で取れないことはないのだが、同意が得られていない以上、どのみち遺産分割協議などの先の話し合いに進むことはできない。

そこで止まってしまったのだ。住所は分かるものの、「数年前に勝手に向こうから連絡をしなくなって・・・」とのことで、もう感情の問題になっている。空き家に加え、銀行、証券など、いまは放置するしかない。もう数年経っているのだが。時が経って、代が変わると関係者が増える可能性がある。こんな事例も多いのであろう。

職場でもそうだが、つかず離れずでよいので最低限の関係を保っておけば、何かあったときでも、丁寧にお願いすればたいていの場合は話が通じる。下手にこじれて余計な心労を増やすぐらいなら放置しておくしかない。仕事としては進まない。みなさん、なかよくいきましょう。

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