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Who do you think you are.....

東京から福岡へ越してきて、夏が来たら10年目に突入する。コロナで日常は一変した。原発事故後と政治の有り様は今回もまったく同じ。.....そんな日常もまた書き留めておこう。苦しい時、悔しい時、悲しい時を生き抜くには機智とユーモアこそが大事。だから面白く可笑しく日々を創出しよう。生きて行かなきゃ、ここはドイツじゃないし、ニュージーランドでもノルウェーでもフィンランドでもないんだから頼れるのは自分だけ......それにしても、もうみんな縫っていますよね、布マスク。

昨日から「何様のつもり?」Who do you think you are.....が世の中を騒がしている。 言うまでもなく、星野源の『うちで踊ろう』に大勘違い登場した日本のルイ様のこと......それにしてもいろいろとやってくれますね。

さて、今日は何の日? ....... 1945年の4月13日深夜から未明にかけて東京北部を襲った城北大空襲。この時、雑司ヶ谷霊園や学習院の森の中を逃げ回った母はもうすぐ、92歳になろうとしている。雑司ヶ谷にあった家は、東洋音楽学校(現、東京音楽大学)の敷地に隣接。その校庭に防空壕を掘っていたので、家が丸焼けになった後しばらくそこで暮らした話は子供の頃から聞き、孫の代に引き継がれている。その後、学徒動員で長野へ。戦後は千葉で暮らした。結婚後、東京に戻った時の嬉しさはひとしおだったらしい。最近になって「あのまま雑司ヶ谷にいればねぇ、持ち家だったのに....」とぽつり。聞けば、姉一家が営んでいた横須賀線沿いの大崎の工場が軍に買い上げられその資金で購入したものだと言う。しかし戦後、焼け野原の東京に誰も残ろうとは思わず千葉へ。「あの土地、どうなったのかしらねぇ......」と。あの辺り、今は高級住宅地です.......。

その母に、布マスクを縫うために浴衣や古着をほどいてもらう。コロナウィルスで暇を持て余している母にはちょうどよい手仕事となった。戦後、衣類を作るために布をほどいた母が、70余年後に今度は布マスクのためにほどく。そして東京が大好きだった母は、人生最晩年になって福岡暮らし。私が放射能を避けて引っ越したからだ。愚かな政治のために民は理不尽な目にあう。そして昨日から、「何様のつもり?」Who do you think you are.....が世の中を騒がしている。

------このセンテンス、耳に覚えがある。なんだっけ?誰だっけ? そう、1974年、ラジオから流れてくるFENで聞いていたのだ。ネットなんてない時代、カセットテープレコーダーをラジオの前に構え、DJの英語を必死になって聞き取り、好きな曲が流れてくると録音ボタンを瞬時に押す! だから出だしがちょっと欠ける..... そこに情熱を傾けていたあの頃、母がFENを進駐軍放送というのが嫌だったな。だけど今、やっぱりこの国はまだ進駐軍の占領下にあるのだと思うことしばしばである。その手先となっているルイさまからのマスク2枚はまだ届かない............


言うまでもなく、何様のつもり? とこの曲の内容とは何の関係もありません。私の青春の想い出がこんなことで蘇るなんて虚しい.........


       『マスク2枚!この屈辱を絶対に忘れない』

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上から①枕カバー、②③ランチョンマット、一番下④は、その昔、代官山で買ったAPCのサンドレス。着古し感満載なので、H&Mのリサイクルに出されるところをマスクとして蘇った!




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