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「おはようございます!」今朝も7時ピッタリに熱いタオル。

入院10日目の朝が来た。顔を拭いて馬油クリームを塗り眉毛を描く。

やっと見られる顔になって7時45分には運ばれる朝食を食べ始める。

五階のエレベーターを出るとすぐ右側にナースステーションを見て真正面の5人部屋に7月1日から住んでいる。

ずーともうここに住んで、上げ膳据え膳で体温とと血圧を記録してもらい、夜中の屎尿瓶は持っていってきれいにしてもらう。

こんな楽な生活はないなあー、なんていってるうちはまだまだ退院にはほど遠いんでしょう。

隣の幾つくらいか?80代の後半?もしかすると90代の女性は、今朝も「ウワー!ああ〜!うー!うえー!エー!...」

と延々と苦しげな呼吸と共に唸り声を上げ続けている。少し鎮まることもあるがほぼ24時間、苦しそうに唸り続けている。

入院した当時の私は、激しい頭痛と首痛とで身動き取れない状態だったが、痛み止めの座薬を入れていたので、主治医に、

「検査結果が出たらすぐに退院させてください!」と懇願した。

大阪弁のニコニコしたあたりの良い医者は、

「検査結果でて治療方針決まったら考えよな?」と言った。

長女は、話を聞いてきて、入院予定は2週間と言っていた、というのでこんな環境の中では眠れないし、家にいるより悪化する!!と絶望的になった。


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