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東京アダージョ:巣鴨のお地蔵さん

東京アダージョ 巣鴨のお地蔵さん

三月の初め、巣鴨のお地蔵さんと言われる高岩寺の前庭には、二色の梅の花が、一本の梅の木から咲いていた。それも、終わり加減かな・・・

二色咲き梅

巣鴨のお地蔵さんは、毎月、四のつく日は、市が立ち、大変な賑やかさだ。
それは、どこからか、人が湧いてくような様相である。
あたり一面のお店や、屋台には、衣類、お年寄りの下着類、中古の衣類、骨董やら、佃煮、乾物、カツラ、杖、お灸、旬の植木、また、様々の物といっても、まずは、ガラクタのような物を百円均一で売っている店も何軒かある。私は、先日までは、アンモナイトや三葉虫などの化石を購入していた。そして、名物の参拝記念のお茶や、塩大福、エビフライで有名な食堂などにも、実に長い列ができている。

その中心核の高岩寺の周辺には、唐辛子や、お線香、手相、今年の易暦、お守り的なキーホルダーもある。
そんな一角に、ある意味ガラクタや、今出来の彫り物や、骨董、中古工具類、昔の演歌のカセットテープを売っている二人組がいる。
私は、いつも、そこで、何かしらの買い物をするのだが、毎回、買い物客に、お店の人に間違われる。
自分に、その雰囲気があるのだろう・・・
先日の四のつく日も、そうだった、「お兄さん、これ、百円ですか?」と問われた。(その、お兄さんとは、私のことだ)
「はい、その列ずっと、どれでも百円。現品限り、早いもん勝ちですよ」
すばやく、今回は、私は、そう答えた。

なぜ、私は、いつも、香具師の人に間違われるのか?
それは、衣類かもしれない・・・オシャレのつもりが周囲の理解度がないのだろう。しかし、中身は、周囲の面々と年齢は、そう大きくは変わらないのかも知れない。
ただ、周囲の面々と混じっては、いないのだろう・・

私の父の時代、定年は55歳だった。その父は、もう、逝ったが、母はまだ、健在だ。
危ういウィルス以降、観光バスを連ねての、巣鴨詣で は、まだ、少ないようだ。

いずれ誰でも、その時まで、陽気に、健康に暮らしたい、お地蔵さんに伝えお願いするだけでも、安堵できる・・

【MV】みずき舞 / 巣鴨のお地蔵さま

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